イカリソウ(メギ科) --- Epimedium koreanum ---

  
 花の形が船の錨に似ているというのが名前の由来で、強壮剤として使われた植物です。中国で「インヨウカク」と呼ばれているものは、大型のホザキノイカリソウで湖北、四川省などで産するとのことです。[別名] サンシクヨウソウ、マラタケリクサ(古名)
 

[特徴]


  • 4〜5月に咲く多年草です。草丈は20cm〜30cmというところでしょうか。

  • 自然に見られるイカリソウは比較的大きな植物体になるようです。色の変化があり、赤紫から白色、希に黄色も見られるようです。キバナイカリソウは北から西斜面でしか見ることができませんでしたが、イカリソウは開けた丘の上でも咲いています。

  • 三枝九葉草(サンシクヨウソウ)と呼ばれる所以は、ひとつの茎から3本の枝を出して、素の咲きにそれぞれ3枚の葉をつけることにあります。この構造は、和紙の原料として知られている「ミツマタ」にソックリですね。
  •   イカリソウ(紫)
    於)山梨県南津留郡 2001年5月5日撮影

    イカリソウ(紫)  
    [咲いている様子]


     茎はとても細いのですが、思いの外、しっかりしていて、自然の風程度で折れてしまうような華奢なものではありません。上の写真のようにヒョロリと伸びてしまって、花や葉が雨にぬれて重くなっても、弾力性を発揮してぐっとこらえています。

     花が葉の上に位置するか、下に位置するかで、かなりイメージが違ってきますが、イカリソウの場合、花が上になることが多いようです。これに対して、キバナイカリソウは葉の方が上になることが多いようです。

  • 花後に袋状の実をつけるそうですが、まだ、見る機会には恵まれていません。
  • 於)栃木県日光市 1999年4月24日撮影

     
    [薬効]


     胃が重い時、食欲不振、低血圧、不眠、貧血などに強壮効果があるとして使われています。むしろ強精効果について知られていますが、人間の場合、効果があると思って使用すれば、それなりの効果があるという程度と認識した方が良さそうです。
     健胃薬として常用することは避けて、調子が戻ったら使用をを止めた方が良いとされています。使用する量は控えた方がよさそうです。
    [採集]


     開花後の5〜7月に、植物体全体を刈り取って2〜3日天日干しをして、和紙の袋などで保管します。ただ、個体数が減っている植物ですので、山取りをすることは好ましくありません。育てやすい植物です。園芸店で苗を売っていますので、必要な株を庭に植えて育てる考え方が重要です。
      イカリソウ(紫)
    於)山梨県南津留郡 2001年5月6日撮影

    (1999/09/27) Latest Update 2007/04/22 [100KB] ●途中からアクセスされた方はをクリック!