白とピンクのグラデ ハナツリフネソウ(花釣船草)
小樽には廃止された鉄道の軌道が、そのまま残されています。 その空間は公園のような使われ方で、なかなかシャレていると思いますよ。 そこで出逢ったのは、白とピンクのグラデーションで咲くツリフネソウ?! 「これは何かな?」 間違いなくツリフネソウですが、その美しさにはドキッとしました。 ヒマラヤから帰化したカシミール・バルサムです。 1990年代後期に、札幌近隣で帰化しているのが確認されたそうです。 日本ではハナツリフネソウ(花釣船草)として知られ始めたようですね。 (ちょろっと、蘊蓄) ● 学名 : Impatiens balfourii ● 原産 : 西ヒマラヤ ● 分類 : ツリフネソウ科ツリフネソウ属 花の色以外は、在来種のキツリフネにそっくりではないでしょうか。 距がくるりと丸くなっていません。 ただ、葉の感じは紅花のツリフネソウに近いように見えます。 強い繁殖力を誇る外来種と言うと、とても手強い雑草のイメージですよね。 この植物も、まさにその通りなのですが、「かわいいので許す」って感じ! いやいや、勿論、そんな訳はないのですが、止まらない繁殖力だそうです。 でも、幸か不幸か、今のところ、他所では出逢っていません。 この仲間は、すみれのように熟した莢からタネがパチンと弾けます。 属名の "impatiens" はラテン語で「我慢できない」の意とか! 触られると弾け飛んでしまいますから、絶対に "Touch Me Not" です!