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★★★ 派手なレース状の花を付ける カラスウリ ★★★

派手なレース状の花を付ける カラスウリ

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繁殖力旺盛 派手なレース状の花を付ける カラスウリ

クルクルのヒゲを出した蔓に緑色の小さな西瓜に似た果実が生っています。
「これは何かな?」
真っ赤に熟していれば分かる方も多いことでしょう。
まだ赤くなる前のカラスウリです。

ヤブガラシと争うように、どこでも元気に育って葉を一面に拡げます。
良く似たキカラスウリという仲間もあり、黄色い実を付けます。

カラスウリは実の中にできるタネで増えますが、他の方法もあるとか。
なんと、蔓が下向きに伸びて地に潜り、イモを作って増えるというのです。
これでは、まるで落花生(炒ればピーナッツ)ですね。
確か、地下茎でも増えるはずですから、驚異的な繁殖力なのでしょう。
ただ、種を蒔いて人為的に育てるという代物ではないようです。
地下茎ごと移植するとか、相当頑張らないと、一筋縄ではいかないとか。

(ちょろっと、蘊蓄)
 ● 学名 : Trichosanthes cucumeroides
 ● 原産 : 中国、日本
 ● 分類 : ウリ科カラスウリ属

雌雄異株とのことですが、これは本質的に効率が悪いと思ってしまいます。
なぜ、このような進化を遂げたのでしょうか?
それから、花を夜間に咲かせることも効率的には良くないと思う訳です。
なぜ、夜に咲かせなければならないのでしょうか?

この花は「虫媒花」で、夜行性の蛾であるスズメガの仲間がやってきます。
スズメガの仲間は、訪問する花の数がとても多いという特徴を持っています。
答としては「多くの可能性から、そういう選択をした」ということでしょうね。
全てのスズメガが夜行性という訳ではありませんので、誤解のなきよう!

結果、花には白く大きく派手に見える装飾を施さなければなりませんでした。
それから、良い芳香があるのではないかと想像します。

派手なレース状の花を付ける カラスウリ


 別名は「玉章(たまずさ)」といいます。手紙を意味する「雅語」とのことですが、その読みから、「南総里見八犬伝」の敵役を思い出してしまいますね。


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