庭木として評判の良いエゴノキ 花も実もかわいらしい
かわいらしい丸い実をたくさん付けた形の良い樹木です。 「これは何かな?」 初夏に花を咲かせるエゴノキで 白花の野生種と赤花の園芸種があります。 実の薄緑色の堅い部分が割れ、中から焦げ茶色の種子が覗いています。 株元を見ますと、枝から落ちた種子や殻がたくさん転がっていました。 花にも若い果実の皮にはエゴサボニンという成分が含まれています。 これには起泡性があって、昔は石鹸の代用品として実際に利用されたとか。 また、魚毒性があって、魚を麻痺させて取る漁法に用いたとされます。 ただ、この程度の毒性では役に立たないという情報もありました。 (ちょろっと、蘊蓄) ● 学名 : Styrax japonica ● 原産 : 日本、中国 ● 分類 : エゴノキ科エゴノキ属 エゴノキの命名の由来については、幾つかの表現が出てきました。 ■ 有毒の実を食べたら「えぐい」という説 ■ 堅い実が「えごい」という説 ■ 果皮に独特の刺激があって「えごい」という説 まぁ、似たようなものですが、「えごい(ゑごい)」とは何でしょうね? 「えぐい」と同じ意味だと・・・、では、「えぐい」とは何でしょう? 「あくが強くてのどを刺激するような味や感じがする。えがらっぽい。」 なるほど、食べるものではなさそうです。 でも、キジバト、ヒヨドリ、ヤマガラ等、この実を好む野鳥もいるのです。 蓼食う虫、エゴノキ喰う鳥も好き好きということですね。