香漂う小さい秋 キンモクセイ 誰かさんが見つけた
小さな橙と象牙色の不思議な花が枝から直接出ているように見えますよね。 「これは何かな?」 秋を象徴する香りを街々に漂わせるキンモクセイとギンモクセイです。 下の写真の方がギンモクセイで、キンモクセイの母種に当たるんですよ。 良く似ていますが、葉の形状が少し違っています。 それから、ギンモクセイの方は年に何度か咲き出すそうです(へぇ!)。 雌雄異株ですが、日本で流通しているのは雄株ばかりだという話があります。 雌株が少ないのは事実ながら、雄株ばかりというのは言い過ぎかも。 当然ですが、結実する株は珍しいということになります。 ただ、このような話を聞くと、なぜ、雌株を多く輸入しないのかなと思います。 原産地は中国(桂林)なのですから! 中国は国策としてDNAの流出を制限していますが、それが原因でしょうか? いずれにしても、少し誇張した話かも知れません。 (ちょろっと、蘊蓄) ● 学名 : "Osmanthus fragrans" (ギンモクセイ) ● "Osmanthus fragrans var. aurantiacus" (キンモクセイ) ● 原産 : 中国南部 ● 分類 : モクセイ科モクセイ属 ギンモクセイの方の写真は、今日撮影したばかりの「撮れたて」です。(^.^) キンモクセイも撮影しましたが、昨年の写真の方が雰囲気が良さそうでした。 今年は開花が約10日間程早いようです。 毎年、撮影しますので、開花日の微妙な違いが分かるようになりました。 「この町に、こんなにも多くのキンモクセイがあったのか!」 いつも同じことを感じます。 玄関付近にある庭木を撮影しているものですから、声が掛かる時もあります。 ついつい話し込んでしまうことも! 「2〜3日前から(蕾が)膨らんで、今日当たりが一番いい香りだよ」 「どうしても雨が降ったら終わりで、それは残念だねぇ!」 広い範囲で、明日の予報が「雨」から「晴れ」に変わりました。 どうやら、1年掛けてやって来た「小さい秋」の命が少し延びたようです。