甘やかしは禁物 逞しい雪国の薔薇 クリスマスローズ
原産地に地中海沿岸ともありましたが、主に東欧の寒い地域です。 「これは何かな?」 生育適温は0℃〜15℃だという冬から早春の花、クリスマスローズです。 元来は、雪解けを待って2月頃に咲き始めるのが自然な姿のようです。 ただ、クリスマスの薔薇と命名されてしまったため、今頃から出回ります。 花を美しく長く鑑賞するためには寒さが絶対に必要な植物です。 暖かい環境で育てると、花期が短くなったり、色が悪くなったりするそうです。 どう見ても花弁と思われている開いた部分は(実は)萼だそうです。 イチリンソウ等、キンポウゲ科の植物では頻繁に聞く話ですね。 八重咲きの花弁だと見えて、実は雄しべや雌しべの変形だったりします。 (ちょろっと、蘊蓄) ● 学名 : "Helleborus niger" ● "Helleborus orientalis (レンテンローズ)" ● 原産 : 欧州、地中海沿岸、西アジア ● 分類 : キンポウゲ科クリスマスローズ属 一般にクリスマスローズは"Helleborus niger"のみを指す言葉だそうです。 その意味では"Helleborus orientalis"は別枠なのですね。 でも、日本の花卉市場では同じクリスマスローズとして扱われています。 約16種類の原種の内、"Helleborus niger"は無茎種です。 一方、"Helleborus argutifolius"は有茎種で草丈も高めになります。 まるで「すみれ」のような形態区分ですね。 。(^.^) 。 花色は白、黄、緑、紅、紫、赤、黒という基本色と、その中間色があります。 ハイブリッドがとても多く流通しているようです。 すみれと違うのは、有茎種と無茎種の交配種も少なくないことでしょうか。