たくさんの美しい雄しべが形成する ブラシの木
これは、またユニークで真っ赤な花が咲いています。 「これは何かな?」 見た通り、和名は「ブラシの木」、属名からカリステモンとも呼ばれます。 その属名は、ギリシャ語由来で「美しきオシベ」を意味するそうです。 その紅色で美しいオシベの先は黄金色に膨らんでいますね。 オシベが白い品種もあり、なかなか品があります。 さて、フトモモ科と、これまたユニークな名称ですが、聞き覚えがあります。 そう、少し以前に紹介しましたギョリュウバイと同じ科に属しています。 肥料が多いと花の付きが悪くなると言うヘソマガリさんのようです。 (ちょろっと、蘊蓄) ● 学名 : "Callistemon speciosus" ● 原産 : オーストラリア ● 分類 : フトモモ科ブラシノキ(カリステモン)属 元来、初夏に咲く花なのですが、「四季咲き性がある」と言われます。 実は、この花を撮影したのは、比較的最近のことなのです。 ですから、夏の花だと思っていないので、調べてみて驚いています。 前述の通り、温暖なオーストラリアの植物なので、耐寒性は不十分です。 ただ、関東でも地植えで越冬できるので、庭木にすることはできます。 乾燥した土地が原産なので、耐寒性はなくても耐乾性(?)はあるようです。 乾燥に適応した特異な性質で、果実が長い間、枝に付いたままだそうです。 その期間とは7年前後にも及び発芽能力も保持しています。 極端な乾燥で親株が枯れると散布されて、発芽する仕組みなのですね。