デリケートな植物 優雅なる絶品 クリスマスローズ
少し変わった色合いのクリスマスローズですが、実のようなものが見えます。 下の写真を見ると、間違いなく子房のようですね。 タネから育てるには、とてもたいへんな作業を伴うようです。 交配してタネを確保したら、夏は、保湿状態を保ちながら、土中で眠らせる。 秋に播種して、春に発芽して、開花まで2年から3年も掛かるそうです。 霜に当てる必要があったり、殺菌処理が不可欠だったり、難しそうですよ。 種皮が割れてから播種すると、病原菌が侵入しやすいとも言われます。 発芽後の気温変化にも敏感らしく、水の管理も・・・。 撮影者のような大雑把なタイプの方は、手を出さない方が良さそうですね。 (ちょろっと、蘊蓄) ● 学名 : "Helleborus niger (冬咲き)" ● 原産 : 欧州、地中海沿岸、西アジア ● 分類 : キンポウゲ科クリスマスローズ属 交配をして、多彩な花を生み出している方々を尊敬すべきですね。 調べてみると、発芽や栽培の難しさばかりが目に付きます。 もう少し並べてみましょうか。 困ったことに、一度完全に乾燥させるともう発芽しないそうです。 更に、常温で約2ケ月、低温で約2ケ月を経ないと発芽抑制が解けません。 これは、とんでもない強者です。 これだけ手数が掛かると、花が咲いた時には嬉しくて仕方がないでしょうね。 世話をする過程を楽しむ方には、絶品かも知れません。 宿根草ですから、徐々に株が肥大して、長く楽しむことができるのです。