白と黄色のコントラストがカワイイのですが、どこかで見たような萼です。 「これは何かな?」 育てたことがある方は花の姿をご存じだと思いますが、これはイチゴです。 オランダイチゴ属と呼ばれていますが、オランダ原産ではありません。 江戸時代に、オランダ経由で日本にもたらされたことに由来します。 ただ、現代に繋がる系統は明治時代にフランス等から導入されたものです。 バージニアイチゴとチリイチゴを交配して作出されたものだそうです。 現在は、野生種の方をワイルドストロベリーと呼んで区別しています。 その後、交配・選別が進み、とても多くの園芸品種が生まれています。 (ちょろっと、蘊蓄) ● 学名 : "Fragaria × ananassa" ● 原産 : 南アメリカ ● 分類 : バラ科オランダイチゴ属 ビタミンCを豊富に含む優秀な果物という認識が定着していますね。 この食べている部分ですが、実は「花托」と呼ばれています。 赤い可食部の表面に付いている粒々の一つ一つが、実は果実なのですね。 ビタミンC以外にもポリフェノールの一種アントシアニンを含みます。 生で食べても美味しく、また、ジャムなどに加工されて流通しています。 学名 Fragaria が示す通り「香り」も良く、とても優れた植物だと感じます。 いちご農家のお兄さんのお話では、やはり2月から3月が最盛期です。 しかしながら、最も必要とされるのはクリスマスの時期なのですよね。 結局、輸入や冷凍品でまかなわれ、味は今一つということになる訳です。