どこかで見たような、ソフトな色合いの木の花たちです。 「これは何かな?」 アザレアまたはセイヨウツツジと呼ばれるツツジ科の園芸品種ですね。 日本や中国のツツジ(サツキ)が欧州で改良されて里帰りしたものです。 欧州に渡ったのは1850年頃、里帰りは明治のはじめ頃だったそうです。 中国種を基礎に、温室促成用に品種改良されたのだとか。 その後、耐寒性を持たせる目的で日本種の遺伝子を導入したのです。 最近は日米での改良品種も加え、100種以上の品種群があります。 おもしろいことに欧州では日本のツツジをアザレアと呼ぶとか、逆ですね。 (ちょろっと、蘊蓄) ● 学名 : "Rhododendron simsii (Belgian Indian group)" : "Rhododendron Bergian Azalea Hybrids" ● 原産 : (原種)日本、中国 ● 分類 : ツツジ科ツツジ属 ご覧の通り、花色はとても鮮やかで多彩、その上、極く多花性です。 性質としては矮性で八重咲きが多く、四季咲き性が強いとありました。 確かに、異常に花期が長いなぁと思っていました。(^.^) ツツジとサツキはどう違うのか、という疑問を持ったことがありませんか? 花の時期が少し違うことと、後は何となくイメージで見ていました。 サツキは常緑性ツツジの一種で、葉と花の関係が若干違う程度です。 余り正確に区別することはできない、というのが結論ですね。 現在、園芸的にアザレアと分類する品種の範囲はとても広くなっています。 でも学術的には、分類変更によりアザレアという名称は無くなったのです。