春を実感させる釣り鐘型の花、普通は白いのですが、ピンクもあります。 「これは何かな?」 アセビまたはアシビと呼ばれ、漢字では馬酔木と書きます。 文学や俳句の好きな方には簡単に読むことができる漢字でしょうか。 その由来は、これを食べた馬がふらふらになるというような意味でしたね。 有毒植物ですから野生動物は食べません。 それでも庭木として人気があり、玄関横にもこだわり無く植えるようです。 常緑低木ですが、まぁまぁ大きくなり、樹高数mにはなるかも知れません。 花後、小さくて赤い実が生って、これも可愛い感じがします。 (ちょろっと、蘊蓄) ● 学名 : "Pieris japonica" ● 原産 : 日本(分布:本州、四国、九州) ● 分類 : ツツジ科アセビ属 何かに似た花だと思っていたのですが、白い花はスズランにソックリですね。 同じツツジ科ですから、エリカやサラサドウダンにも似ています。 種小名が "japonica" だけあって、普通に山野で見られる植物なのです。 属名の方は、ギリシャ神話の詩の女神 "Pieris" の名前に由来します。 具体的な由来は良くわかりませんでした。 まぁ、可愛い花とイメージに違和感はないので良いことにしましょう。 可愛いだけで、有毒植物なのかと軽く見ないで下さい。(^.^) 昔は、葉を煎じて害虫駆除に用いていたそうです。 殺虫スプレーのない時代に有益な植物だったということです(めでたいな)。