濡れた岩の上に無数の雄しべが花火のように拡がっています。 「これは何かな?」 西表のジャングルの中で木から落ちていたフトモモの花です。 落ちたばかりだったのか、とても綺麗な状態でした。 その上方を見上げてみると、かなり上の方に特徴的な葉が見えていました。 ここに落ちていなければ気付かなかったと思われ、運が良かったですね。 蒲桃(プータオ)がプートーに変わり、更にフトモモとなったと言われます。 フトモモ科の他の植物を知っていますが、こんな経緯は知りませんでした。 なりやらフトモモを思わせるような実が生るのかと思っていました。(^.^; (ちょろっと、蘊蓄) ● 学名 : "Syzygium jambos"または"Eugenia jambos ● 原産 : 熱帯アジア ● 分類 : フトモモ科フトモモ属 昔、栽培されていたものが野生化したとされますが、ここはジャングルです。 マングローブが生い茂る川のほとりでした。 資料によると、湿り気のある河川沿いに多いということで納得です。 モモとは似ていませんが、一風変わったビワのような実が生ります。 生で食べることもできますが、それほど美味いものではないそうです。 まぁ、それで栽培されなくなったということでしょうか? フトモモ科の花は、知っている限り、雄しべがこんな感じです(笑)。 でも、これは綺麗ですね。 でも、萼からポトリと落ちてしまっては実が・・・、まるでサガリバナです。