総合案内へ戻るトップページ年別倉庫(2007年)月別倉庫(4月) 2007年 4月20日 仲間さがし
あなたなら、スミレの色をどのように説明するでしょうか?

あなたなら、スミレの色をどのように説明するでしょうか?

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例年より早い桜前線が北東北まで達したところで、寒くなってしまいました。
18日、熊本の阿蘇・草千里で26cmの積雪ですよ(あらら〜)。
実は、昨年の今頃、大分から熊本ですみれ探索をしていたのですが・・・。

桜前線とともに北上するすみれ前線も、ちょっと足を止めているのでしょうか。
これは10日程前に撮影した関東のスミレです。
日本の色の呼び名で「江戸紫」と言えそうな濃い色ですね。

このスミレという名前が付いたすみれには、とても多彩な色があります。
淡い「紅藤」から明るい「牡丹」、くすんだ「蘇芳(すおう)」等も見られます。
これに純白や覆輪風の2色咲き等がバリエーションを加える訳ですね。

(ちょろっと、蘊蓄)
 ● 学名 : "Viola mandshurica
 ● 原産 : 中国、日本
 ● 分類 : スミレ科スミレ(ヴィオラ)属

四季の花たちを見ていますと、色に敏感になるような気がします。
それから、日本には微妙な色彩を現す言葉があることも意識しませんか!
日本には紫系の色を示す言葉だけでも、とてもたくさんあるのです。

スミレという名のすみれに似た話で、「紫」という名の紫色の話です。
日本で「紫」と言えば赤紫色、「菫(すみれ)色」と言うと青紫色なのですね。
きものの染めや、和菓子の色づけは、この微妙な言葉で管理されるとか。

昨年の今頃、阿蘇くじゅう国立公園でキスミレという黄菫を見ていました。
植物名は単純な方が良いのですが、この黄色はどんな色だと思いますか。
古来、日本人は植物に学んで色を的確に語る術を磨いたのでしょうね。


 色の話になってしまいました。岩石を砕いたり、金属を混ぜたりして作り出す色もありますが、日本の素朴な色は植物由来がほとんどですね。微妙な色の説明をする時、どんな表現をしたら適切かなぁと考え込むことがあるんですね。う〜ん、パッション・ピンクを日本の色で表現できるかなぁ、とか。
 ところで、スミレの花を傍らでさりげなく盛り上げているのはエンゴサクの花と葉です。おそらく、ヤマエンゴサクではないかと思いますが、こちらは「撫子色」という表現で良いでしょうか。


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