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明るい木洩れ日の下で咲く白い小さな花 ミヤマカタバミ

明るい木洩れ日の下で咲く白い小さな花 ミヤマカタバミ

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この白い花は野草ですので、ハイキングされる方はご存じかも知れません。
「これは何かな?」
これはミヤマカタバミ、漢字では「深山片食」または「深山傍食」と書きます。

カタバミという植物ですが、実はとても身近な植物です。
道端で小さな黄色い花を咲かせているのは「強害雑草」というカテゴリです。
カタカナでオキザリスと書けば、「あっ!」と思う方もいらっしゃるでしょう。

そう、改良されたムラサキカタバミなどがたくさん流通していますね。
道端の雑草に比べれば、とても大きくてカラフルな植物です。
一方、ミヤマカタバミは、その中間サイズで清楚な美しさがあると思います。

(ちょろっと、蘊蓄)
 ● 学名 : "Oxalis griffithii"
 ● 原産 : 日本
 ● 分類 : カタバミ科カタバミ(オキザリス)属

特徴的な葉が一面に拡がっていても、花はポツンポツンと見られます。
どうやら、一定の日照量が必要なのだそうです。
少し湿気のある林縁等に自生していて、鬱蒼とした暗い森ではありません。

ですから、深山という程、深い山奥にあるというイメージではありません。
それでも、木の葉が多い茂ってくると日照量は確保できないでしょうね。
そうなる前に花を咲かせて、以降は閉鎖花という増殖専用の花を作ります。

ほぼ周年花を咲かせるカタバミたちとは異なる生活史を持っていますね。
閉鎖花を作ることを含め、すみれと似たような性質のようです。
すみれを見に出掛けると、その傍らに咲いている仲間たちというところです。


 閉鎖花を作る植物は約20種程度知られているそうですが、その代表格はスミレ類、それから、ホトケノザ、センボンヤリ、ツリフネソウ、ミヤマカタバミ等がよく知られているところです。ちょっと特異なところで、センボンヤリは春と秋に花を持って、秋の花は閉鎖花という訳です。遺伝子の多様性を確保するためには通常花を咲かせ、一方、効率的に子孫を確保する機能は閉鎖花に任せるという巧妙な分業なのです。

 短い春を求めて、また旅に出ます。おみやげになる写真を撮影できたら良いなぁと思います。


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