総合案内へ戻るトップページ年別倉庫(2007年)月別倉庫(5月) 2007年 5月28日 仲間さがし
繁殖力と生命力の強さが滲み出るコヒルガオの小さな花

繁殖力と生命力の強さがにじみ出るコヒルガオの小さな花

. 表示する文字のサイズは「中」程度に設定して下さい .

一般的な扱いは「雑草」ですが、実に可愛い花を咲かせます。
「これは何かな?」
ヒルガオより少し小振りなので、コヒルガオ(小昼顔)と命名されました。

大きさだけで区別するというのは心許ない話ですね。
実際には、花の付け根、萼片に近い花茎に翼があるのがコヒルガオです。
翼は、コヒルガオの場合、花茎から張り出してギザギザしています。

セイヨウヒルガオとヒルガオも、2枚の苞葉の大きさの違いで明確ですね。
見たイメージで申し訳ないのですが、分布ではコヒルガオが多いのでは!
ヒルガオより強健で、比較的乾燥した空き地、畑等がお好みのようです。

(ちょろっと、蘊蓄)
 ● 学名 : "Calystegia hederacea"
 ● 原産 : アジア東南部
 ● 分類 : ヒルガオ科ヒルガオ属

アサガオは、切った西瓜のような堅くて黒いタネがたくさん採れます。
ところが、ヒルガオやコヒルガオは一般に地下茎で増えます。
逆に言えば、ほとんどの場合、タネができてくれません。

あれだけ多くの花を咲かせるのに、どうしたことでしょうか。
とても自家不和合性が強いというのが理由だそうです。
遺伝子的に隔離された株から花粉が運ばれたら、タネを付けるとか。

ぶっちゃけ、たくさんの株が有るように見えますが、全てクローンなのです。
つまり、全てが自分なので自家受粉しないので、タネができません。
一方、ちぎれた根や茎から自己再生して繁殖できる能力の持ち主です。

繁殖力と生命力の強さがにじみ出るコヒルガオの小さな花


 かわいい顔をしていますが、海で言えばオニヒトデのような繁殖力を持っていて、乾燥にも伐採にも強く、耕耘機とかで耕そうものなら、その断片からでもどんどん増殖していく植物です。似た話を聞いたことがありますね。そうそう、真夏に一面に葉を拡げるヤブガラシの例に似ています。


ページのトップへ戻る
あなたは2006年6月15日から Counter 人目のお客様です
Thank you ! (^^*) © 2006-2024 Green Moonlight by NYAN