一般的な扱いは「雑草」ですが、実に可愛い花を咲かせます。 「これは何かな?」 ヒルガオより少し小振りなので、コヒルガオ(小昼顔)と命名されました。 大きさだけで区別するというのは心許ない話ですね。 実際には、花の付け根、萼片に近い花茎に翼があるのがコヒルガオです。 翼は、コヒルガオの場合、花茎から張り出してギザギザしています。 セイヨウヒルガオとヒルガオも、2枚の苞葉の大きさの違いで明確ですね。 見たイメージで申し訳ないのですが、分布ではコヒルガオが多いのでは! ヒルガオより強健で、比較的乾燥した空き地、畑等がお好みのようです。 (ちょろっと、蘊蓄) ● 学名 : "Calystegia hederacea" ● 原産 : アジア東南部 ● 分類 : ヒルガオ科ヒルガオ属 アサガオは、切った西瓜のような堅くて黒いタネがたくさん採れます。 ところが、ヒルガオやコヒルガオは一般に地下茎で増えます。 逆に言えば、ほとんどの場合、タネができてくれません。 あれだけ多くの花を咲かせるのに、どうしたことでしょうか。 とても自家不和合性が強いというのが理由だそうです。 遺伝子的に隔離された株から花粉が運ばれたら、タネを付けるとか。 ぶっちゃけ、たくさんの株が有るように見えますが、全てクローンなのです。 つまり、全てが自分なので自家受粉しないので、タネができません。 一方、ちぎれた根や茎から自己再生して繁殖できる能力の持ち主です。