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深山で華麗な姿を披露してくれる シラネアオイ(白根葵)

深山で華麗な姿を披露してくれる シラネアオイ(白根葵)

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この時期、比較的標高の高い山地で見られる華麗な花を持つ植物です。
「これは何かな?」
シラネアオイ科シラネアオイ属のシラネアオイ(白根葵)です。

従前はキンポウゲ科やメギ科(?)に名を連ねていました。
その後、一属一種のロンリーウルフとされ、またキンポウゲ科に戻ったとか。
日本固有種ですから、遺伝子の宝庫である中国でも見られません。

命名の由来は明確な方で、日光白根山に多い葵に似た植物という意です。
初夏にとても美しい花を次々に咲かせて、目を楽しませてくれます。
山中でこんな植物に出逢ったら、本当に驚きますよ。(´ー`)

(ちょろっと、蘊蓄)
 ● 学名 : "Glaucidium palmatum"
 ● 原産 : 日本(固有種)
 ● 分類 : キンポウゲ科/シラネアオイ科シラネアオイ属

この写真は、ある観光地に続く山道で見掛けた自生品です。
近年、植物園や観光地で植えられ、または保護されています。
そうした場所では群生が見られ、なかなかに見事ですよ。

でも、最も感動したのは、奥羽の山中のせせらぎの畔で見掛けた株です。
例によって、すみれを求めて春植物の咲く山地を歩いていた時のことでした。
小川と呼ぶべき細いせせらぎが少し曲がった畔に一株で咲いていました。

現在では比較的珍しい方の植物だと思います。
運の良いことに、自生品を含めて5回も目にする機会がありました。
濃緑色の葉に、薄紅風な大きな萼が映えて、心惹かれるものがあります。

深山で華麗な姿を披露してくれる シラネアオイ(白根葵)


 キンポウゲ科からシラネアオイ科、またキンポウゲ科に出戻りという厄介な運命を背負わされたシラネアオイですから、両方の情報が入り交じって存在します。例によって、花弁に見えるのは萼片で、通常4枚です。時に、5枚のものや白い色合いのものが見られるそうです。


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