小さい頃、野山でよく見掛けたオレンジ色の百合です。 「これは何かな?」 本州以西で普通に見られ、花弁に濃い斑点があるオニユリ(鬼百合)です。 少し小型のコオニユリと、花だけでは区別は難しいとされます。 この写真ではムカゴ(珠芽)が見えていますので、オニユリと判断できます。 茎にほんの少し違いがあるそうですが、私には分かりません。 (ちょろっと、蘊蓄) ● 学名 : "Lilium lancifolium" ● 原産 : 中国 ● 分類 : ユリ科ユリ属 実は、花後、果実ができるか否かという決定的な違いがあるそうです。 オニユリは、なぜか、果実が稔りにくい性質があります。 一方、コオニユリの方は、元気にたくさんの果実が稔りまくります。 オニユリは普通の百合であると同時に、食用の百合でもあります。 古い時代に、食用として中国から帰化したらしいと言われています。 現在では、日本に当たり前に自生していますね。