関東では、冬場の街角で時々見掛ける黄色い花ですね。 「これは何かな?」 寒い時期の日陰でも良く育つ、稀有な存在であるキク科のツワブキです。 若い俳優で妻夫木さんという方がいらっしゃいますが、ちょっと違いますね。 下の写真をご覧いただくと、艶のある蕗(ふき)に似た葉が見えます。 これが命名由来なのでしょうが、「石蕗」という字を当てるのは不思議です。 冷たい風が吹く庭の隅で、タンポポのような花を咲かせる姿が健気です。 実は、好きな植物の書籍に「フキの仲間ではなくキクの仲間」とありました。 う〜ん、フキもキク科ですから、フキの仲間でも良いのではないでしょうか。 (ちょろっと、蘊蓄) ● 学名 : "Farfugium japonicum" ● 原産 : 日本、中国、朝鮮半島 ● 分類 : キク科ツワブキ属 このツワブキは、花より葉を愛でる観葉植物的な面があろうかと思います。 更に一方で、薬用植物という側面もあります。 主に葉の部分を漢名で「たく吾葉(ごよう)」と言います。 葉を用いて、打ち身、できもの、切り傷、湿疹の外用民間薬とするそうです。 葉を青汁状にして直接飲んでも食中毒に効果があるとされます。 更に、乾燥させた根茎にも健胃、下痢止め等の効用があるとされています。 もっと嬉しいのは食用になるという側面です。(ё_ё) おもしろいことに、葉柄だけを食べる点がフキと良く似ているんですね。 結構、手間暇が掛かるようですが、多くの点で庭に植えたい植物でしょう。