なかなかユニークな花の形が見られる不思議植物の登場です。 「これは何かな?」 初耳のヤマモガシ科のレウコスペルマム、流通名はピンクッションです。 オレンジ色なのに、と思ったら、ピンクッション(Pincushions)だったのですね。 ピンク色ではなく、ピン(針)のクッションという名前でした。 針のムシロ、ではなくて、使っていない針を刺しておく裁縫道具の名前です。 幾つかの園芸品種が流通しているようです。 写真は、代表的な園芸品種であるジョーイ・リボン(レッド)だと思われます。 切り花として店頭に並んでいました。 (ちょろっと、蘊蓄) ● 学名 : "Leucospermum cordifolium" ● 原産 : 南アフリカ ● 分類 : ヤマモガシ科レウコスペルマム属 見た目のおもしろさもあり、切り花として長持ちするのでしょう。 花と言いましても、「使っていない針」の部分は雄しべなのですから。 遠目には花弁の細い家菊に似た表情を見せています。 非耐寒性常緑低木ですが、暖地では、なんとか冬越しもできるそうです。 原産地では3m程度にもなるのですが、冬越しが大前提でしょうね。 南アフリカの木本ですから、おそらく、夏越しもたいへんだと思います。 同じヤマモガシ科のプロテアも似た用途で流通しています。 ともに、ドライフラワーにも使われ、なかなか重宝なのではないでしょうか。 南アフリカのケープタウンかぁ、行ってみたいですねぇ。