小学校は山城の二の丸にあったのですが、坂の途中に大木がありました。 「これは何かな?」 これはプラタナス、アメリカスズカケノキ(亜米利加鈴懸の木)です。 丸い実が生る街路樹で、比較的大きな木になるようですね。 プラタナスは属名で、複数の樹木を総称として指し示します。 スズカケノキ、アメリカスズカケノキ、モミジバスズカケノキ等があります。 モミジバスズカケノキ(紅葉葉鈴懸の木)は前2者の雑種だそうです。 別名をカエデバスズカケノキ(楓葉鈴懸の木)とも呼び、良く利用されます。 樹皮の剥がれ方が微妙に異なるそうですが、区別は面倒なのだとか。 (ちょろっと、蘊蓄) ● 学名 : "Platanus occidentalis" ● 原産 : 日本、東アジア ● 分類 : スズカケノキ科スズカケノキ属 ところで、スズカケってなんでしょうね? 言われてみれば「なるほど」ですが、丸い実を鈴に見立てたという訳です。 この木には実が一つずつ付きますが、他は数個ずつ付くそうですよ。 丸い実の中には約500個程度の種子が詰まっていると聞きます。 ちょっとトゲトゲしていますが、手で握っても、そんなに痛くはありません。 子供の頃はキャッチボールをしたり、木の枝で打ったりして遊びました。 モミジバスズカケノキは並木として見映えが良くて選ばれるのでしょうね。 一方、アメリカスズカケノキは、落葉した冬から春は枝ばかりが目立ちます。 どこか群れない孤高の樹木という雰囲気を漂わせているような気がします。