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葉を退化させ、茎には花ばかりの寄生植物 ヤセウツボ

葉を退化させ、茎には花ばかりの寄生植物 ヤセウツボ

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不思議な印象の花を咲かせている茶色い植物が草原に生えていました。
「これは何かな?」
ハマウツボ科のヤセウツボ(痩靫)と呼ばれる完全寄生植物です。

帰化植物ですが、正体が分かるまで時間が掛かってしまいました。
調べている時に「気持ちが悪い」という意見を読みましたが、そうですか?
シソ科のオドリコソウやラン科の仲間にも似ているように思います。

(ちょろっと、蘊蓄)
 ● 学名 : "Orobanche minor"
 ● 原産 : ヨ−ロッパ、北アフリカ
 ● 分類 : ハマウツボ科ハマウツボ属

とは言え、マメ科やキク科の植物に寄生して成長する植物です。
よく見ると、光合成をする葉を持たない独特な姿であることが分かりますね。
ここは緑の草原ですが、最初は枯れているのかと思いました。o(^▽^)o

寄ってよく見ると、茎から袋状の花がたくさん出ていることがわかりました。
でも、宿主に完全に頼り切った生活をして花だけを咲かせるというのは・・・。
宿主らしいアカツメクサより遥かに大きく、こずるい感じは否めませんね。

葉を退化させ、茎には花ばかりの寄生植物 ヤセウツボ


 海岸性の植物であるかのような情報もありましたが、それは誤解でしょう。撮影地は内陸で、複数の観察情報がありました。千葉県で確認されてから、現在では本州全域で見られるようになりました。外来生物法で「要注意外来生物」に指定されたそうです。仲間のハマウツボの方は「最重要保護植物」なのですが、どの辺が境界線なのでしょうか。


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