全体に控えめな印象で、茶褐色、褐紫色の花を拡げています。 「これは何かな?」 高山帯の草原に咲く、クロユリの高地型、ミヤマクロユリ(深山黒百合)です。 「これは百合ですか?」と何度も聞かれました。 「ユリ科ですが、バイモ属だったと思いますよ」と答えておきました。 ヤマユリ等とは違う属だと言いたかったのですが、伝わったでしょうか? (ちょろっと、蘊蓄) ● 学名 : "Fritillaria camtschatcensis var. alpina" ● 原産 : 日本、中国、シベリア、北米 ● 分類 : ユリ科バイモ属 撮影していた時間帯は強い日差しが差し込んで花が輝いています。 本来はもう少し暗いイメージだと思って下さい。 でも、流通している黒百合よりは明るいイメージの花ですね。 パンフレットに「アルピニストの憧れ」と説明書きがありました。 ここはロープウェイで気軽に訪問できる高山なので、微妙に不似合いかな。 下界では育てられないそうですから、可愛くてもそっとしておきましょう。