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初夏に平地の湿原に咲く、草丈の高い変り種 タチスミレ

初夏に平地の湿原に咲く、草丈の高い変り種 タチスミレ

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象牙色の花と、緑いろの小さな果実が見えますね。
「これは何かな?」
バラ科の植物に似た花ですが、これはキウイフルーツの花です。

白いすみれは比較的多いのですが、これは初夏に咲き出します。
「これは何かな?」
タチスミレという平地の湿原に咲く変り種です。

初夏、高層湿原に咲くすみれは幾つかあります。
でも、科なり気温が高い平地で見られるところが珍しいところです。
それから、どんどん草丈が伸びて、ついに1m級に達します。

こんなすみれは、とても珍しくて、分布も限られています。
実は、多くの有志のよて自生環境が守られているのですね。
若干、自生数が増えてきていますが、絶滅危惧種には違いありません。

(ちょろっと、蘊蓄)
 ● 学名 : "Viola raddeana"
 ● 原産 : 日本、中国、朝鮮半島
 ● 分類 : スミレ科スミレ属

自生地は関東と九州という隔離的、かつ局地的です。
それから極東にも仲間が自生しています。
分布の中心は大陸で、日本に分布を広げてから取り残されたとか。

花の色はおおむね白色ですが、淡い紫色の花が混じるように咲きます。
草丈が高いのですが、花の大きさは普通ですから、比較的小さく見えます。
花期が長くて、5月から7月初旬まで咲き続けるので嬉しいですね。

葦原に自生するのですが、葦に寄りかかるようにして草丈を伸ばします。
実際、葦がなかったら、まっすぐ立ち続けることができません。
ちょっと他力本願なところがある変わり者です。

初夏に平地の湿原に咲く、草丈の高い変り種 タチスミレ


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 花がどれだけの期間咲き続けるのかな、と何度か通った夏がありました。周囲の葦がどんどん伸びて、その鋭い葉から防護するために長袖を着ていくのですが、暑くてうだりそうになります。長い一脚(三脚の一本タイプ)でかき分けるようにして花を探さなければなりません。


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