白い花と象牙色の花が濃緑色の葉に包まれるように咲いています。 「これは何かな?」 モクレン科のタイサンボク(泰山木、大山木、大盞木)です。 明治時代に渡来したという人気の常緑高木です。 実際、樹高は相当高くなり、庭樹に選ぶなら、それなりの広さが必要です。 普通に二階建ての家屋より高くなると思って下さいませ。 硬くて光沢のある濃緑色の葉は、掌(てのひら)程度の長さがあります。 余り意識されないのですが、裏面は黄色っぽくで微毛に覆われています。 役割を終えると、表裏とも黄色くなってポロッと落葉します。 (ちょろっと、蘊蓄) ● 学名 : "Magnolia grandiflora" ● 原産 : 北アメリカ南部 ● 分類 : モクレン科モクレン属 花も全開状態では、開いた掌より二回り程度大きいでしょうか。 一日花で、あっというまに乳白色から象牙色に変わってしまいます。 夕方、大きな花びらが一枚ずつこぼれるように落下します。 この花びらは厚みがあって、柔らかいという印象があります。 触った感じですが、具材を包む段階の餃子の皮を思い出して下さい。 厚みも柔らかい感触も良く似ていると思います。 ヒメタイサンボクという小型の近縁種があるそうです。 残念ながら実物を見たことがありません。 写真で見る限り、少し違う印象ですが、庭樹には良さそうですね。