一面緑色の葉の中に、明るい橙色の花が咲いています。 「これは何かな?」 初夏の山地の路傍に咲くフシグロセンノウ(節黒仙扇、節黒仙翁)です。 山道を走っている時、ふと橙色の花を見つけたのが最初の出会いです。 山の中には不似合いですが、これでも園芸種ではなく、立派な山野草です。 ちらほらと咲き始めましたが、ミッドシーズンは真夏、まだこれから。 (ちょろっと、蘊蓄) ● 学名 : "Lychnis miqueliana" ● 分布 : 本州、四国、九州 ● 分類 : ナデシコ科センノウ属 ナデシコの仲間ですが、フシグロセンノウは群を抜いて印象的です。 でも、どうやら虫に花びらが食べられているようですね。 雨が降っても色褪せやすく、きりっとした花にはなかなか出逢えません。 節黒、つまり、節が黒いというのですが、分かりますか! 花柄が枝分かれしている部分ですが、確かに紫色に染まっていますね。 でも、語源になる程ではないと思いますが、いかがでしょうか。