明るい緑色の葉に、長くて赤みのある花がて垂れ下がっているようです。 「これは何かな?」 カバノキ科のオオバヤシャブシ(大葉夜叉五倍子)だろうと思います。 ただ、今回は長く調べていたのですが、ちょっと自信がありません。 同種の自生は関東以西とされていますが、撮影地は青森の海岸なのです。 防砂緑化に海岸線に植えられたと聞きますが、どうなのでしょう。 カタカナでは良く分からない名前で、漢字でも微妙なところですね。 花が早春に黄色い房のような花序をつけるキブシに似ています。 この種の場合、雄花序は黄色くて、雌花序の方は赤いのだそうです。 (ちょろっと、蘊蓄) ● 学名 : "Alnus sieboldiana" ● 原産 : 日本 ● 分類 : カバノキ科ハンノキ属 マメ科のニセアカシアと同様に空中窒素を固定する能力があるのですね。 それで、荒れ地や痩せ地でもしっかり育つという特性につながります。 こうした樹木は法面(開発で生じた人口の斜面等)の緑化に利用されます。 ただ、ニセアカシアは成長が速過ぎて、他の樹木を駆逐する危険が・・・。 一方、オオバヤシャブシは寿命が短くて、管理しやすい面があるそうです。 それならば、安易に外来種に頼る必要はありませんね。 松を育てる目的でオオバヤシャブシと一緒に植えたという記録もあります。 ただ、現代病である花粉症の原因になる樹木という側面もあるとか。 それで急遽伐採した例もあるそうですが、本当にそういう問題でしょうか。