(かなたまで続く、ヒトを拒むような空間) 釧路の海岸近くから北上して、釧路湿原を大きく回りこむように南下しました。湿原には水量の多い川が縦横に流れているように見えましたが、全体の様子が今ひとつ掴めません。所々にしかない高台に登って、やっと様子がわかりました。とにかく、だだっ広い人間を拒むような空間でした。
自然は豊かだけれども、植生が豊富ということではないようです。それでも、小高くなっている丘陵地には見慣れた植物たちが見られます。白い花はオオバナノエンレイソウ、勿論、この季節の北海道では見慣れた植物だという意味ですね。
かなり走ってお腹が空きましたので、やっと見つけたレストランに入りました。おー、完食です。 走り回った道東の旅も釧路がゴールです。釧路市湿原展望台をうろうろして、もう空港に向かわなくてはいけない時間帯になってきました。名残惜しい気持ちを抑えてハンドルを握ります。
最後の最後、ちょっと気になった分岐路がありました。これは一種のカン(感)ですね。そこを右折して降りて行くと、ちょっと、平坦な草地に白い花が咲いています。あれっ!これはシロスミレでは!本州なら2,000m級の高山でないと巡り逢えない種です。北海道の不思議なところですね。この出逢いで満足して帰路につきました(笑)。