（ゆったりと流れる水とドリームランドの時間）

　この河原は北上川ですが、このエリアは「イギリス海岸」と呼ばれており、現在は水かさが増えて、少し昔と様子が違うそうです。ピンと来た方もいらっしゃるでしょう。ここはイーハトーブ、ドリームランド岩手県花巻市です。
　宮沢賢治がドリームランドと呼んだのは「日本岩手県」、彼が生まれ育ち、教鞭をとったと言われる花巻の地を訪ねてみました。

　多くの温泉がありますが、今回宿泊したのは花巻温泉郷「志戸平温泉」で、豊沢川のほとりにあります。最近、あちこちリニューアルされているようです。
　実は、幼稚園に入る前ですから、４歳ぐらいの時期に来たことがあるのです。花巻温泉郷には台温泉、鉛温泉等、両手を超える温泉町がありますが、計画を立てる時には迷わず、志戸平温泉にしました。そんな小さい頃のことを覚えているのか？と突っ込まれそうですが、かなり正確に覚えていました。ところが、記憶にある「千人風呂」という大きな風呂の案内がありません。ホテルの男性に尋ねてみましたら、「ありますよ！」とのこと。聞いた通りに、ホテル内を川に近い方へ歩いて行くと確かにありました。
　入口は男女別になっていますが、内側で同じ場所に出ます（笑）。子供だったので意識していませんでしたが、確かに混浴でした。まぁ、今でも同じだとは思いませんでした（インターネット情報によると、現在は入れ替え制になっているそうです）。それにしても余り大きくありません・・・。端から端まで行くが大変だったのは、自分が小さかったからなのです。
　余談ですが、記憶にない露天風呂がありました。川を見下ろすように小さな岩風呂があって楽しませてくれました。

　[ 宿泊 ]　：　川のほとりに建つゆったりした温泉ホテル 　 「 志戸平温泉　ホテル志戸平 」

　県内でも自然に恵まれた地域です。志戸平温泉から、更に奥の鉛温泉を抜けて、沢内に抜け、錦秋湖から北上市に通じるルートを走ってみました。ほとんどすれ違う車もなく、のんびりと山野草を見て歩くことができました。
　ただ、下のような真新しい看板が立っていました。「クマにご用心　豊沢湖周辺には、多くの熊が生息しております。」、「クマさんからのお願い　残飯、ジュース等の缶を捨てないで（人里にクマさんが下りて危険です）」とのことです。うわぁ、知らずに歩いていました。この花巻市の看板はなかなかユニークです。最後に「豊かな自然を大切に（森にはクマさんの食べ物がいっぱいです）」と補足されていました。