(ただただ、声もなく、瓦礫を眺めるだけ) 大震災から2カ月が過ぎ、実家の整理を手伝う途中で、津波の被害が最も大きかった港湾の一つである石巻港に迂回してみました。 雨になった夕方に到着したのですが、大きな破壊の跡が生々しく、とりあえず、主要な自動車道を整備して動けるようにしたという状態の町を、邪魔にならないように走り抜けるだけにしました。壊れた家々もト傾いたラックも、緊急性のないものはそのままにしている、そんな様子です。 石巻港は漁港という側面もありますが、産業・貿易港として地域の拠点になっていたのです。しかしながら、復興・復旧は遅々として進まず、9月になって、民間所有の護岸など港湾施設を宮城県が県有化し、公共施設として再整備する方針が打ち出されました。
比較的に車両数が多いのですが、基本的には地元車両と災害派遣の自衛隊を含む大型車両が中心です。まだ電線網が復旧していないエリアでは、当然ながら、信号機が動いていないので、一日中、警察官が交通整理をしています。エリアのほとんどがそんな状態なので、投入されている人員も相当数に達しているのでしょうね。
撮影してから、なかなかweb化する気持ちになれなかったのです。対策が進まず、義捐金も届かないといイライラもあり、こういう時、最近の日本人はダメだなぁとため息が出るばかりです。 夏になって、ようやく仮の家もできて、多くの方々は入居できたという話が伝わり、総理大臣も変わって、まぁ、少しは動きが出て来たイメージがあるので、遅くなりましたがアップすることにしました。 茨城近辺から福島と北上するに連れて、道路にでこぼこが目立ち、瓦屋根にはブルーシートで雨対策がしてあり、本当に広範囲で地震の影響があったことを実感した旅でしたが、この港湾の姿は極め付けでした。実家が東北にあるといっても、基本的に部外者ですので、何もコメントのしようがありません。もう少し時間が過ぎてから、もう一度訪れてみたいと思います。