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行方 2009年夏
  風が静かに吹き抜ける白いユリが咲く里  

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(霞ケ浦と北浦に囲まれた豊かな自然を誇る里)

 関東随一の「山百合の里」という情報を目にして、連れと二輪で出掛けてみました。実はほとんど地の利がないというのに、適当に走り回っていたら到着したという「いい加減ぶり」です。この地は霞ケ浦と北浦に挟まれた細長い土地なので、道路を一つ間違えば、バイパスはありませんから、元に戻るのには時間が掛ることになります。
 水に恵まれた平坦で肥沃な土地です。稲作が盛んなのだろうと思っていたのですが、存外、セリ、みず菜、チンゲンサイ、さつまいも等の畑作も多く、不思議に感じました。大きな消費地に近い近郊農業という側面があるのかも知れませんね。

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 お目当ての山百合の里には、西蓮寺というお寺さんに二輪を置いて、少し歩くことになります。正確には「井上山百合の里」と呼ばれる場所らしいのですが、町おこしに力が入っていて、団体さんも見えていたようでした。田んぼの一本道を抜け、目的地の里山に辿り着くと、そこからは踏み荒らされないように遊歩道が設置されていて、手入れの良い杉に守られるように無数の山百合が花を咲かせています。一回りして戻った時の地元ボランティアさんのおもてなしが嬉しかった。(^^*)

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 到着するまでにノカンゾウ等が咲く坂道を下りて、田んぼを通り抜けます。「となりのトトロ」に登場したねこバスが走りぬけた里山を連想させるような風景でした。

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 この日は「ふるさと山百合まつり」でオカリナ奏者の野口喜広さんたちによるコンサートが開催されていました。静かな山にオカリナのまろやかな音色が響きわたって、とても癒された気分です。野口さんはさいたま市出身で行方市在住、独学でオカリナ演奏者になった方だそうです。まつりのために用意された手作りCDを販売していましたので、演奏後にご本人から手渡しで購入させていただきました。収入の一部は里山保全活動に寄付されるとのことです。今、PCで再生しながら、このページを編集しています。♪♪


 少し足を伸ばして、鹿島灘に辿り着きました。千葉県側の九十九里浜に匹敵するまっすぐで穏やかな長い浜に日が暮れて行きます。

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