(春の若狭湾は穏やかな色に染まっていました) 春の若狭に出掛けてみました。宿泊はなんとなく神子漁港の民宿を選んでみました。そうでなければ、ここまで足を延ばしていなかった訳ですが、これは幸運なるハプニングです。 若狭湾は琵琶湖の北で、日本海が凹んだように入り込む形をしています。日本三景の天橋立も湾内にあるのですが、行政区分では京都府のはずです。火山の沈降によって形成された複雑な海岸線は、三陸海岸などと同様に「リアス式海岸」と呼ばれますね。つまり、若狭湾内に幾つかの半島があって、敦賀湾や美浜湾等の小さな湾(支湾)が刻まれている訳です。 その一つである常神半島(つねがみはんとう)を走ってみました。半島の付け根には三方五湖と呼ばれる湖があり、慣れていないと「ええと、こっちが湖で、あっちは海かな?」なんてことになります。この辺の半島はこんもりした山が海から直接立ち上がっているようなもの、ひょっこりひょうたん島が陸に繋がっていると思って下さい(笑)。
まるで山道ばかりです。山は走り慣れているので苦になりませんでしたが、稀に道が海まで下りて来るという感じです。昼の漁港には余り人影もなく、時折、網を修理している方が座っていました。海鳥たちものんびりと休んでいて、凪いだ海はひねもすのたりのたりかな。
たまたまカニが網に掛ったと、丸ごと一匹茹でてくれました。他はカレイ尽くしです。もしかしたら、カレイしか掛らなかったのかも知れません(笑)。つまり、カレイの刺身、カレイのから揚げ、カレイの味噌汁、カレイの酢の物という次第。なにしろ、ここでマグロが獲れるような気がしませんから、パターンでマグロの刺身が出て来るよりも嬉しい感じがしました。 連れは「うまい、うまい」とカニを食べ尽くして、食後はうごけなくなっていました。(´ー`)