(初夏の千畳敷カールは緑に包まれた別天地) 地学で習ったカールは氷河が産み出した独特の地形です。中央アルプスの木曽駒ケ岳・千畳敷カールまでやって来ました。お花畑までなら、駒ヶ岳ロープウェイで気軽に登ることができます。しかしながら、時間に余裕があれば、山の稜線まで登ってみたいものです。難易度に段階があるようですが、稜線までなら小学生でも往復していました(注:体力は必要) 。 ただ、東京方面からでは直接到達することはできません。立ちはだかる南アルプス連峰を迂回するために、一度、岡谷まで回り込んで、天竜川沿いを下って行くしかありません。
短い夏、一気に花を咲かせる千畳敷カールの植物たちをゆっくり観察するだけで嬉しくなってしまいます。木も草も、一斉に草丈の伸ばして花開こうとしていました。
集団でトレッキングを楽しむ姿が遠く見えていました。お花畑から見える言っても、決してお気軽に登れる位置ではなさそうです。時折、さっと黒雲が拡がることもあり、天候は不安定で変わりやすい様子でした。今回は登る予定がなかったのですが、次の機会には上まで行ってみたいところです。
植物を詳しく紹介していません。折角ですから一つだけ紹介しておきましょう。上の写真はチングルマ(珍車、稚児車)です。おもしろいことに、このような黄色い花を咲かせている数m先で、短い金色の穂を展開していました。ススキの穂と同様のものですから、即ち、実ということになります。