(元来であれば、穏やかな遠州灘に面した町だった) 静岡から愛知方面を旅する旅程に、敢えて、遠州灘に面する御前崎を組み込みました。ここは、ある意味で有名になってしまった浜岡です。 有名な灯台御前崎が見える海岸は岩だらけですね。一見、穏やかに見える遠州灘ですが、実は暗礁が多く、航海上の難所なのだそうです。資料によると、今から360年程も遡る寛永12年(1635年)、徳川幕府があんどん型の見尾火(みおび)灯明堂を建てたこれです。これのが御前埼灯台の元祖、事始めという訳ですね。
更に海岸線を走ると、遠くに風力発電用の風車が見えてきました。同時に、丘の上に丸い建物が見えます。御前崎レーダーサイトです。航空自衛隊の御前崎分屯基地で、入間基地(埼玉県)の分屯基地に当たるそうです。随分前のことですが、大学時代の友人が、ここで航空警戒管制レーダーを担当していました 。
小さな興味があって、浜岡大砂丘に足を踏み入れてみました。大砂丘と呼ばれていますが、九十九里浜より規模が小さい感じです。「砂丘」である以上、丘になっていなかればいけないのでしょうね。その意味では九十九里浜は単なる大規模な砂浜ということなのでしょう。たくさんの風車がゆったりと回転していました。 振り向くと、反対側に「浜岡原子力発電所」が見えています。現在、日本で一番危険な原発と言われて、悪名高い存在になってしまいました。それにしても、こんなに市街地のそばに立っているとは思っても見ませんでした。通り過ぎてしまったのですが、発電所敷地内には、おそらく、原発の安全性を説明するためらしき施設が立っていましたが、余り、見学してみようという気持ちには・・・。