春、新緑の木の葉が拡がりはじめて木陰を作り、森が少しずつ、薄暗さを増している頃、静かに、でも華やかに咲くランの花。1年のほとんどを地中で過ごすこの植物は、森の土とともに生きることしかできず、持ち帰っても着床しない頑固さがゆえに、着実に数を減らす宿命にあります。この森は、近々、住宅地に造成されるのです。侵してはならないことってあるのではないかな。そう思わずにはいられない気持ちになりました。