ヴィオラ・オドラータ - Viola odorata - [和名] ニオイスミレ
ヴィオラ・オドラータ ヴィオラ・オドラータ
早春、歩道で野草化していました

繁殖力が強そうですね

ヨーロッパではとても珍重されるとか!

スミレに対する印象が違うのでしょうね
なんとか探し当てたペンションで

朝食の紅茶に添えられていました

こんな使い方があるんですね

裏のビニールハウスで

野菜のように大量栽培されていました
  • 島根県津和野 1999年3月6日
  • 熊本県高森町 1999年3月20日

ヴィオラ・オドラータ ヴィオラ・オドラータ
オペラ 'Opera' ↑


ニオイスミレ(Sweet Violet)は

その選別種である園芸品種だけで

たくさんの種類があります

専門に集めている方も多いそうです
果実がたくさん膨らみました

エゾアオイスミレの果実に似ています

やはり、炸裂せずに

蟻がやってくるのを待つのでしょうか?


そういうことらしいですね!
  • 千葉県 2003年4月16日 栽培
  • 千葉県 2006年7月3日 栽培
ヴィオラ・オドラータ ヴィオラ・オドラータ
千葉県 2006年7月14日 栽培

ヴィオラ・オドラータ
分類 ニオイスミレ類(節)
学名 基本種 Viola odorata L. Published in: Sp. Pl.: 934 (1753)
変種
品種
異名
Viola cyclophylla Gand. Published in: Fl. Lyon.: 53 (1875)
Viola martia Hegetschw. Published in: Fl. Schweiz: 241 (1839)
Viola spectabilis K.Richt. Published in: Oesterr. Bot. Z. 35: 419 (1885)
由来 odorata : 香りのいい
外語一般名 【英】Sweet Violet、【中】香堇菜、【日】ニオイスミレ
茎の形態 有茎種
生育環境 明るく湿り気がある草地、林縁などを好む。
分布 国内 逸出株が野生化している。
海外 ヨーロッパから北アフリカ、西アジアまで広く分布する。地中海沿岸の原産。
補足
花の特徴 形状 中輪。側弁に目立たない程度の毛が見られる。
通常は濃い青紫色。園芸品種には赤紫から橙色まで、多彩な色合いが見られる。
短くて太め。
花期 気温の低い時期から開花する。
花柱 下向きで鉤形に曲がっている。
芳香 強い芳香がある。
補足
葉の特徴 形状 全体に心(心臓)形。先端は軽く尖る。
濃緑色。
補足 地上茎が発達して、たくさんの葉を付ける。
種の特徴 形状 中粒。倒卵形。へその方へ尖る。
種子:茶褐色から褐色。光沢がある。
補足
根の特徴
絶滅危惧情報
基準標本 unknown location
染色体数 2n=20
参考情報
その他 日本のアオイスミレと近縁種と言われている。
食材の世界では、耐寒性のハーブとして認識される(口内炎、呼吸器疾患に効用)。
明治30年代に観賞用に導入されたと言われる。
地上茎で増やすことができる。
ヴィオラ・オドラータ ヴィオラ・オドラータ ヴィオラ・オドラータ アルジェリア民主人民共和国(1972年発行)
 クロアチア共和国(2004/05/06発行)
 スロヴェニア共和国(2002/05/22発行)
* (総務省|郵政事業サイトより)

ヴィオラ・オドラータ
千葉県 2009年5月16日 栽培
今年は特に果実が多いようです
種子を集めようと待っていましたら、蟻が先に集まって来ました

なんと、引っ張り出しています!
ヴィオラ・オドラータ ヴィオラ・オドラータ ヴィオラ・オドラータ
千葉県 2009年6月3日 栽培

 ヨーロッパで古い時代からハーブとして扱われているもので、日本人のスミレに対する印象とは違うのだろうと思います。陶磁器、絵葉書などのモチーフとしても良く使われます。
 フランス南部のグラース、ニースなどで栽培されている。花をサラダや砂糖漬けにしたり、飲み物、アイスクリームなどの風味・香り付けに用いるのだそうです。葉や花が呼吸器の薬草として用いられることもあるとも記載されていました。
1999/10/16

 アロマテラピーに用いられるエッセンシャルオイル(精油)を得るための農産物という側面もあることを記載していませんでした。それから、切り花でブーケを作って街角で売られていたりもするのです。
2007/12/15

 ハーブ、花の砂糖漬けというイメージに反して、弱い毒性があるという資料があります。乾燥等の「毒抜き」について余り語られないので、不思議に思っていました。問題は毒のある部位かも知れないと考えて、なんとか調べてみました。ピンポーン!です。毒部位は種子、根茎だそうです。参考にしたサイトによりますと、有毒成分はビオリン、サポニン、ビオラルチン、グリコサイド、症状は嘔吐、神経麻痺とありました。因みに、パンジーも同様に種子と根茎に毒があるそうですが、有毒成分としてはビオリンだけが記載されていました。
 毒性が弱いということでも、体重が軽い小動物が口にしないように注意した方が良さそうですね。
2010/08/25


 すみれは種子から育てると、育っていく経緯を見ることができて楽しいものです。ところが、このニオイスミレの種子は一般に休眠が深いと言われ、なかなか発芽してくれないことがあります。実際に、何度か全く発芽しないという経験をしました。種子の発芽促進を促すとされるジベレリン(植物ホルモン)剤を活用しても、休眠を打破できなかったので、気難しいのかなぁと思っています。ただ、早春ではなく、晩秋に播種するという情報を目にしました。耐寒性が強いニオイスミレなら、可能性がありそうですね。
2016/11/18


(つぶやきの棚)徒然草

 (1999/10/16) Latest Update 2024/02/25 [335KB]

ページのトップへ戻る