ヴィオラ・オドラータ 'スルフレア' - Viola odorata - 'Sulphurea(Sulfúrea)'
ヴィオラ・オドラータ 'スルフレア'
ヴィオラ・オドラータ 'スルフレア' ヴィオラ・オドラータ 'スルフレア'
2008年4月5日 栽培
分類 ニオイスミレ類
学名 基本種 Viola odorata L.Published in: Sp. Pl.: 934 (1753)
変種 園芸品種(栽培品種):Viola odorata L. 'Sulphurea(またはSulfúrea)' (France, 1896)
品種
異名
由来 odorata : 香りのいい、'Sulphurea, Sulfúrea' : 硫黄色の
外語一般名 【英】Yellow sweet violet
茎の形態 母種に準ずる
生育環境
分布 国内
海外
補足
花の特徴 形状 中輪。側弁に毛が見られる。
橙色からカーキ色に咲く。
短くて太めで、紫色掛かっている。
花期 気温の低い時期から開花する。
花柱 下向きで鉤形に曲がっている。
芳香 芳香は未確認(ほぼ無香)。
補足
葉の特徴 形状 母種に準ずる
補足
種の特徴 形状
補足
根の特徴
絶滅危惧情報
基準標本
染色体数
参考情報
その他 前述の通り、名前に反してほぼ無香。生育適温は15℃~25℃(最低温度-10℃)、半日陰を好み、比較的耐寒性が強い。
 当サイトでは「ニオイスミレ クレプスキュール('crepuscule')」が先に登場していますが、ニオイスミレで橙色の花と言えば、一般には「スルフレア('Sulfurea = Sulphurea = Sulfúrea')」です。やはり、杏色('apricot')とか、カーキ色('khaki')とも表現されているようですが、語源に従えば、「硫黄('sulphur, sulfur')色」という訳ですね。カッコイイ表現なら 'Pale Yellow'というところでしょう。
2009/02/28

 ニオイスミレや"Yellow sweet violet" と呼ばれますが、英国の書籍では"...which is in fact neither yellow nor sweet"と解説されています。
cf: --- Roy E. Coombs "Violets: The History & Cultivation of Scented Violets" 2009/03/01

 実は、園芸種の表現って難しいと思う時が多いです。園芸サイトでは、Viola 'Sulfurea' が Botanical name (Scientific name) と紹介されていて、Other names として Viola 'Irish Elegance'等などが紹介されていたりします。抜本的に、どちらも学名の規則に則っていませんね。
2022/02/13

園芸品種(栽培品種)名の表現
 園芸品種とは園芸的に優れた形質を持つ系統の保護を目的に作られ、種の分類項目の一つとみなされますが、独立した概念です。
 表記としては"cultivar(cultivated variety)"を付す方法が用いられていました(一般に"cv."と略す)。
 尚、複数形である"cvs."が使用される例は稀有であり、一語で複数の園芸品種を指し示す必要がある場合に限られます。
 従前は右のように表記されていました。 Viola odorata cv. 'Sulphurea' → Viola odorata 'Sulphurea'
 1995年の国際栽培植物命名規約(ICNCP)では、学名欄の通り"cv."を記載しないことになり、旧表記法は廃止されました。
 (2021年現在、国際栽培植物命名規約の最新版は第9版の2016年版 [ISBN 978-94-6261-116-0] です)
 園芸品種(栽培品種)を単に「品種」と呼ぶ例が散見されますが、分類項目の品種("f.")とは異質な概念なので、意識的に区別すべきでしょう。尚、栽培品種名は、正確を期すれば「学名」ではないのですが、便宜上、同様に扱われる例が多く、当サイトも同様です。

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(2009/02/28) Latest Update 2022/03/28 [200KB]

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