イシガキヤクシマスミレ [流通名] (石垣屋久島菫)
イシガキヤクシマスミレ
千葉県 2016年5月11日 植栽
イシガキヤクシマスミレ イシガキヤクシマスミレ
2016年5月11日 千葉県 植栽 2016年6月28日
作出 不明:イシガキヤクシマスミレ(石垣屋久島菫)は流通名(園芸品種/栽培品種名)として扱っている。
交配親
イシガキスミレ
イシガキスミレ ( 2n=24 )
Viola tashiroi var. tairae K. Nakajima
ヤクシマスミレ
Viola iwagawae Makino
名称の通り、イシガキスミレとヤクシマスミレの交配種と想定している。
Viola x 'Ishigaki-yakushima' (Viola x sp.)
Viola tashiroi var. tairae x iwagawae
花の特徴 形状 小輪。形状はヤクシマスミレに近い。側弁基部に白い微毛がある。花茎などには毛は見られない。
全体は白く、極めて小さい唇弁に濃い赤紫色の条が入る。側弁や上弁の裏面にも赤紫色の条が滲むように入っている。
小さくて白く膨らんでいる。
芳香 芳香はないようだ。
補足
葉の特徴 形状 小さい三角状披針形、先端は鈍頭、基部は切形。緩やかな鋸歯がある。葉の数は極めて多い。
葉脈が白っぽく浮き出している。表面に毛はほとんど見られない(葉脈に沿って稀に見られる程度)。
補足 葉はヤエヤマスミレの特徴が強く出ている。
その他
園芸品種(栽培品種)名の表現
 園芸品種とは園芸的に優れた形質を持つ系統の保護を目的に作られ、種の分類項目の一つとみなされますが、独立した概念です。
 表記としては"cultivar(cultivated variety)"を付す方法が用いられていました(一般に"cv."と略す)。
 尚、複数形である"cvs."が使用される例は稀有であり、一語で複数の園芸品種を指し示す必要がある場合に限られます。
 従前は右のように表記されていました。 Viola odorata cv. 'Sulphurea' → Viola odorata 'Sulphurea'
 1995年の国際栽培植物命名規約(ICNCP)では、学名欄の通り"cv."を記載しないことになり、旧表記法は廃止されました。
 (2021年現在、国際栽培植物命名規約の最新版は第9版の2016年版 [ISBN 978-94-6261-116-0] です)
 園芸品種(栽培品種)を単に「品種」と呼ぶ例が散見されますが、分類項目の品種("f.")とは異質な概念なので、意識的に区別すべきでしょう。尚、栽培品種名は、正確を期すれば「学名」ではないのですが、便宜上、同様に扱われる例が多く、当サイトも同様です。
 栽培経験があったヤエヤマヤクシマスミレと同じイメージで育て始めました。ところが、育ち方がのんびりしており、花数が余り多くないようです。
 3月末にポット苗として購入して、4月から花が見られましたが、概ね、数個程度の花が咲き続けています。少ない情報ながら、やはり、夏場は開花がお休み状態になり、秋に再開するようです。この苗の提供元である新舟ナーセリーさんのポップ札によると、耐寒性は「強」と記載されています。
2016/6/28


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 (2016/06/28) Latest Update 2023/08/14 [145KB]

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