ヴィオラ・バンクシイ 'ベイビィ・ブルー' - Viola banksii - (旧称←誤適用) ヴィオラ・ヘデラケア
ヴィオラ・バンクシイ 'ベイビィ・ブルー'
ヴィオラ・バンクシイ 'ベイビィ・ブルー' ヴィオラ・バンクシイ 'ベイビィ・ブルー'
東京都 2007年4月7日 植栽

ヴィオラ・バンクシイ 'ベイビィ・ブルー' ヴィオラ・バンクシイ 'ベイビィ・ブルー'
千葉県 2009年6月24日 植栽
ヴィオラ・バンクシイ 'ベイビィ・ブルー'
千葉県 2011年7月17日 植栽
分類 Erpetionグループ
学名 基本種 ヴィオラ・バンクシイ Viola banksii K.R.Thiele & Prober Published in: Muelleria 18:15. (2003)
変種
品種
異名 ヴィオラ・ヘデラケア Viola hederacea Labill.(旧称←誤適用Published in: Nov. Holl. pl. 1:66, t. 91. (1805)
園芸種
Viola banksii 'Baby Blue' (淡青色)
Viola banksii 'White Glory' (純白微香種と説明されている)
[注] Viola hederaceaの可能性もあるが、Viola banksii の園芸種(栽培品種)とする海外資料の記載に従う。
由来 banksii: バンクスの、Sir Joseph BanksWHO! (1743-1820) 探検家、植物採集家。
外語一般名 【台】腎葉菫、熊猫菫、【英】Ivy Leaved Violet, Tasmanian Violet, Australian violet, Trailing violet
茎の形態 有茎種
生育環境 場所を選ばないが、多くの花を咲かせるなら明るく湿り気がある場所が良い。
分布 国内
海外 オーストラリア東北部、マレー半島中部
補足
花の特徴 形状 小輪。中央に小さなオレンジの花柱がある。
明るい青紫色。
ほとんど見えない。
花期
花柱
芳香
補足
葉の特徴 形状 濃い緑。全体は少し角張った丸型。基部は心型。表面に白い微毛が見られる。
補足
種の特徴 形状 小粒。
黒褐色。
補足 発芽率は良好。
根の特徴
絶滅危惧情報
基準標本
染色体数 2n=54
参考情報
その他 'Baby Blue' は 'Wisley Blue' と呼ばれることもある。同様、'White Glory' が 'Wilsley Blue' や 'Snowflake' と呼ばれることもあるという(こちらは未確認)。

 Viola hederaceaという名前が 'Old or Invalid Name' や 'Previous Name' という扱いになっています。変更は2004年、'New Name' は Viola banksii です。主旨は「タイプ標本と一致しない(Invalid)」ということでした。過去の情報については注釈を付け、新規の情報については変更したいと思います。ただし、まだ全く浸透していないので、ヘデラケアという言葉を残すことがありますので了解して下さい。タイプ標本が示す(本当の)ヘデラケアは、もう少し大人しいすみれらしいということです。
2007/04/18


 すみれの展示会で、「耳にしていた」という程度だった 'Baby Blue' を見せていただきました。日本で多く流通している、所謂パンダスミレとはずいぶん違うイメージです。花以外のパーツはほとんど同じに見えますが、花は色だけではなく、形も若干違うのではないでしょうか。特に側弁は鳥が羽をたたむような独特の曲がり方ですが、'Baby Blue' の方にはそのような曲がりは見られません。こちらは Viola hederacea のままで良いのかも知れませんが、英語版のwikipediaでは、banksii のCultivars(栽培品種)として扱われており、他の情報が見当たらないため、その記述に沿うことにしました。
 さて、名称ですが'blue', 'baby blue', 'baby blue eyes' と3種類の表現を見掛けます。情報は海外のサイトを頼りにするしかない状態で、もう少し調べてみないと詳しいことが分かりませんが、"baby blue eyes" は間違いだとされているようです。おそらく、花の色から「空色」を意味する 'baby blue' が妥当でしょう。
2007/04/18

 ややこしいのですが、'baby blue' にはもう一つの通り名があるようです。'Wilsley Blue'がそれで、同じものを指し示すと理解しました。どちらで呼んでも良いということでしょうか。
2008/08/15

 先日、実生一号の花が咲いたばかりだと思っていたのですが、もう果実ができていました。マルバスミレやトウカイスミレの果実に良く似ています。少しずつ花が増えていますので、種子を収穫して、個体数を増やすことができると期待しています。
2009/06/24


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 (2007/04/17) Latest Update 2022/03/28 [225KB]

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