アルガスミレ (有賀菫)
アルガスミレ
アルガスミレ アルガスミレ
千葉県 2021年3月16日 植栽(スミレ型)
流通していたポット苗を購入して栽培してみることにしました。スミレに近い型ということでしょう。

アルガスミレ
アルガスミレ アルガスミレ
東京都 2014年3月31日 植栽(スミレ型)
この展示された個体群は、決して典型品ではないように思いますので、参考程度にご覧いただいた方が良さそうです。
交雑親
サクラスミレ
サクラスミレ ( 2n=24 )
Viola hirtipes S.Moore
スミレ
スミレ ( 2n=48 )
Viola mandshurica W.Becker
学名 基本種 アルガスミレ hirtipes S.Moore x V. mandshurica W.Becker Published in: Wild Violets Jap. Col.: 229, t. 96; 10-19 (1975)
変種
品種 チシオアルガスミレ Viola hirtipes S.Moore f. rhodovenia (Nakai) Hiyama ex F.Maek. x V. mandshurica W.Becker
異名
由来
外語一般名
茎の形態 無茎種間(ミヤマスミレ類)の交雑種
生育環境 高山の草原で見られる。「比較的目にする機会が多い」との情報がある。
分布 国内
海外
補足
花の特徴 形状 中から大輪。形状は丸くて、開花の様子もサクラスミレに近い。ただし、両親のどちらに近い表現型かに依存するものと推測。
* 写真の例ではスミレの様子に近い。
濃紫色から濃赤紫色。側弁は有毛(白色)。紫条が目立つ。両親のどちらに近い表現型かに依存するものと推測。
円筒状で濃紫色。
花期 4月中旬~5月中旬。
花柱 虫頭型。
芳香 なし。
補足 花茎にはサクラスミレの特徴である白い微毛がある。
葉の特徴 形状 両親の中間形で変化が多いが、一般にスミレに近い長楕円状披針形HELP!が多く、翼HELP! がある。
両面とも明るい緑色。表裏とも短毛があり、柔らかい印象で若干白っぽい。裏面が紫色を帯びることがある。
補足 表裏に短毛が密生する場合が多いが、ほぼ無毛の個体もあるとされる。葉柄には短毛が密生する。
種の特徴 形状
補足
根の特徴
絶滅危惧情報
基準標本
染色体数
参考情報
その他 チシオアルガスミレは1956年に小坂忠二郎氏と浜栄助氏WHO!が諏訪市有賀で見出した。
アルガスミレは1960年に浜栄助氏が諏訪市で見出し、1975年に報告した。不稔。

 両親の混生地では比較的よく見つかる自然交雑種であるとのことですが、判別は難しい方だろうと思われます。サクラスミレは栽培が難しい種ですが、スミレとの交雑によって、少し栽培が容易になると聞きました。
 関西在住の熱心なすみれ好きさんから、写真と情報を提供していただきました(「参考提供資料」をご覧下さい)。
2012/06/21

 展示会で撮影させて頂く機会を得ました。なるほど、サクラスミレの雰囲気が出ていますね。でも、スミレの遺伝子の影響力が強いというイメージでしょうか。葉を除く、全体の様子はスミレ由来の特等が多いようです。
2014/04/11

 かき集めた観察情報を総合すると、表現型にサクラスミレに近いタイプとスミレに近いタイプがあり、アルガスミレの特徴がぼんやりしている様子です。サクラスミレ型の場合、自生地ではサクラスミレのイメージが強くて、同定が困難という話でした。
2021/03/21


(つぶやきの棚)徒然草

 (2012/06/21) Latest Update 2023/08/06 [325KB]

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