ヒラツカスミレ (平塚菫)
ヒラツカスミレ
ヒラツカスミレ ヒラツカスミレ
神奈川県 2009年3月20日 植栽

ヒラツカスミレ ヒラツカスミレ
ヒラツカスミレ
神奈川県 2010年3月19日 植栽

ヒラツカスミレ ヒラツカスミレ
群馬県 2013年4月27日
ヒラツカスミレ ヒラツカスミレ
群馬県 2022年4月25日
ヒラツカスミレ
山梨県 2023年5月3日
交雑親
ヒゴスミレ
ヒゴスミレ ( 2n=24 )
Viola chaerophylloides (Regal) W. Becker
var. sieboldiana (Maxim.) Makino
エイザンスミレ
エイザンスミレ ( 2n=24 )
Viola eizanensis (Makino) Makino
学名
Viola x sp.
Viola chaerophylloides var. sieboldiana x V. eizanensis
茎の形態 無茎種間の交雑種
生育環境 両親ともに明るい山地の斜面で見られることが多い。
分布 国内
海外
補足
花の特徴 形状 両者の中間として多彩な花になることがあるが、多くの場合は濃淡の紅色が入る。側弁は有毛。
花期
花柱
芳香
補足
葉の特徴 形状 ヒゴスミレ同様に5裂の葉が多いが、3裂する葉も見られる。裂片はエイザンスミレのように広め。
補足
根の特徴
絶滅危惧情報
基準標本
参考情報
種内,種間,群集における植物多様性研究(遠山弘法:国立環境研究所 生物・生態系環境研究センター)
植物地理・分類研究 68(1): 19-30 (2020)、第18回 日本植物分類学会奨励賞 受賞記念論文
その他 命名の由来は平塚市在住の望月さんという方が作出者であることによるという(未確認)。迷った末、自然交雑種に分類したが、どちらでも良いケースだと思われる。
稔性を示すことが多いとされる。
 自然交雑の可能性もあるのでしょうが、山野では出逢っていません(注:後日、出逢っています)。人工交配による園芸種として、とても優れているのではないかと思います。
2006/02/24

 言われている通り、ほぼ完全な稔性を示す場合があります。選別種とされる「くれない」の場合も、薄茶色で丸みの強い種子がきっちり成熟しました。昨年撮影してから冷所保存していましたので、播種してみたいと思いますが、栽培が下手ですからねぇ。
2009/01/27

 神山隆之氏WHO!は「とちぎの植物」で、栃木県内で確認して、更に「雑種であるが稔性がある」と述べています。同時に、「親である両種が混生する現地で確認しないと判定が困難」とも説明しています。展示会で見られるような園芸流通している株でも、千差万別で捉えどころがない、けれども美しい、そんなハイブリッドです。
2009/10/19

 九州の大学でヒゴスミレとエイザンスミレ、その交雑種を素材に研究を重ねている報告があります。両種は近縁でありながら、自生する環境も外見も少し異なり、比較する対象として適しているようです。例えば、ポリネーター(送粉者)HELP!が異なったり、開放花と閉鎖花HELP!に対する投資量が異なるとしています。これはエネルギーの投資量という意味でしょうね。外見的な違い(表現型)がどのように生じてきたかというポイントについて、それぞれの集団の性質を比較したり、交雑による稔性が極めて高くて開花まで1年と短い性質から「適応的な種差の遺伝学的研究に適した材料である」と述べています。
2011/02/29

ヒラツカスミレ ヒラツカスミレ

ヒラツカスミレ ヒラツカスミレ
千葉県 2005年4月2日 植栽 「くれない」
ヒラツカスミレ
神奈川県 2011年3月21日 植栽 「くれない」

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 (2006/02/24) Latest Update 2023/08/06 [1.05MB]

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