キリガミネスミレ (霧ヶ峰菫)
キリガミネスミレ
キリガミネスミレ キリガミネスミレ
キリガミネスミレ
長野県岡谷市 2007年6月1日
交雑親
スミレ
スミレ ( 2n=48 )
Viola mandshurica W. Becker
シロスミレ
シロスミレ ( 2n=24 )
Viola patrinii DC. ex Ging.
学名
Viola x sp.
Viola mandshurica W. Becker x V. patrinii DC. Published in Bot. Jahrb. Syst. 54, Beibl. 120: 187 (1917)
茎の形態 無茎種間の交雑種
生育環境 両親ともに、高原の明るい山地に自生するすみれで、同じ環境で見つかる。
分布 国内
海外
補足
花の特徴 形状 側弁は有毛。花色や形状の変化に幅がある(同定に躊躇することが多い)。
多彩な色合いがあるが、基本的には白地に青紫のぼかし、紫条がきれいに入る。
短く、丸めの形状をしている。黄緑色に紫色を帯びる。
花期 信州では5月中旬から6月中旬。
花柱
芳香
補足
葉の特徴 形状 ほぼスミレの特徴をそのまま引き継いで、披針形HELP!から長楕円状披針形。
両面とも緑色。
補足 短毛が密生している(葉脈上に多い)。*(出典:N004)
根の特徴 茶褐色との情報がある。
絶滅危惧情報
基準標本
参考情報
その他 長野県霧ケ峰に因んで浜栄助氏WHO!によって命名された(1959)。
和歌山県など西日本に多いホソバシロスミレが片親の場合、ホソバキリガミネスミレと呼ばれる。
上の写真(スミレとシロスミレ)はキリガミネスミレの近隣で撮影したもの。
多彩な色合いなどの変化があるスミレとの交配により、アツバキリガミネスミレ他、特徴的な園芸品種が生み出されている。
園芸流通している「キリガミネスミレ 紅小町」は、白地の花弁に鮮やかな紅色が美しく、多花性で育てやすいとのこと。

 長野県の霧ヶ峰で最初に発見された(浜栄助氏WHO!)ことからキリガミネスミレの名があります。片親であるスミレに多くの変異があるため、キリガミネスミレにも変化が多いのです。
2001/04/30

 やっと、山地でキリガミネスミレに出逢うことができました。場所は長野県の霧ヶ峰と言いたいところですが、近いと言えば近い、似たような環境の場所です。すぐ側でシロスミレは咲いているのですが、スミレの咲く場所までは少し距離がありますので、ちょっと迷ったのですが、どう見てもキリガミネスミレですね。ハナバチなら、この程度の距離は楽に移動するでしょう。
2007/06/15


キリガミネスミレ
2008年3月23日 植栽
キリガミネスミレ キリガミネスミレ
キリガミネスミレ キリガミネスミレ
2012年3月22日 植栽
 北米産のヴィオラ・ソロリア "プリセアナ" の外観が少しキリガミネスミレ風なので、誤った情報を発信しているブログが幾つかあるようです。なんとも困った話ですね。
2017/07/31

 高原にもスミレは咲きますが、自生数は少ないと思います。高原型のスミレは植物体全体に毛が多めであることが多く、キリガミネスミレも毛深い型が見られるようです。
 一方、北海道では標高が低い場所でシロスミレが見られ、近辺にスモレも咲いていた記憶があります。可能性としては、毛の少ないキリガミネスミレの報告が多く見られそうなものですが、明記されている書籍は見つけていません。個人のwebサイトでも、(現状)自生が明記されている記事を見つけていません(補足:ちらっと、北海道と言う言葉が見られるサイトはありましたが、明記されていませんでした)。
2023/02/091


アツバキリガミネスミレ
(俗称)アツバキリガミネスミレ 2005年4月2日 植栽

(つぶやきの棚)徒然草

 (2000/04/30) Latest Update 2023/08/06 [500KB]

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