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NYANの独り言 徒然草2001 つぶやきの棚
春の野に すみれ摘みにと 来し吾そ
野をなつかしみ 一夜寝にける
山部赤人
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「徒然草」ではなく「萬葉集(巻八)」に登場する山部赤人の歌です。普通に読み下せば、「すばらしい自然に触れて、ついつい夜明かしをしてしまった」というような意味になるのだろうと思いますが、これはちょっと艶っぽくてロマンティックな恋歌なのでしょう(なにしろ、詠人は貴族なので、少し自己チューな感じもします)。でも、すみれは
恋人の喩え ということになりますね。
萬葉の時代から、すみれは「かわいらしさ」とか「憧憬」の対象だったんだなぁと思い巡らしていたら、美しくて、でも悲しい物語があったような不思議な感覚に包まれてしまいました。