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菫展見聞録 (26)

 
 今回登場したのは、植物全体としてもユニークな存在であるコモロスミレです。ご覧の通りの重弁咲き、いわゆる八重咲きになるスミレの品種ですね。通常、花は紫色ですが、園芸品種として白花系(濃い紫条が入る)や赤花系(全体に赤味が強い)も流通しているようです。
 ユニークというのは、スミレ属のような左右相称花で重弁となる例は余り多くないという点で、加えて、それでも種子繁殖できるという特徴が2点目になります。一般に重弁咲きは雄しべや雌しべが花弁化して起きる現象ですから、同時に生殖機能を失ってしまうのが普通です。ここで、スミレは閉鎖花で純系の種子を作る性質があることを思い出して下さい。閉鎖花による自家繁殖においては花弁化云々は無意味なのですね。
コモロスミレ(白花系)
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