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2009年11月29日

枯葉とシハイスミレ

 
シハイスミレ  もう師走にかかろうという時期、すみれ観察に出掛けてみました。返り咲き期待ではなく、この春に紹介させていただいた「東京のシハイスミレ」の初冬の姿を観察するのが目的です。お陰様でちょっと紅葉も見ることができました。枯葉に囲まれて黙々と撮影していますと「それ何ですか?」と声がかります。この山の特徴でしょうか。
 枯葉と比べて明らかに小さい葉ですが、ポイントは白っぽい緑色を呈する葉の裏面です。これではマキノスミレのようで「紫背」という名前が泣きますね。自生地情報によると、夏場までは紫色なのに秋には色褪せるかのように緑色に変わるとされ、その色を確認できた訳です。さて、被写体は新しい葉のようですが、春頃から活動していたと目される虫食いの多い葉も同じ状態だったことを補足しておきます。

<紹介>趣味のサイト「花の写真館」は、基本サイトの「四季の山野草」、そこから独立した「すみれの部屋」「イカリソウの部屋」、サイドストーリー「野の仲間たち」等で構成されています。特に「すみれの部屋」には多くの方に訪問いただきました。サイトの一部「徒然草=つぶやきの棚」をブログで再現しています。

2009年11月25日

冬籠り準備

 
キクバノジスミレ・春爛漫  やはり、雑種は強いのでしょうね。最近の冷え込みに驚いたかのように多くのすみれたちは寡黙な様子で、ぎりぎりの太陽で生産した養分をなんとか地下部に送るのが精いっぱいなのかも知れません。そんな中でも、春に近い姿の花を咲かせているのは「キクバノジスミレ・春爛漫」です。
 元気に夏を越した株は、地下茎が少し徒長して持ちあがった株元が寒々としています。先週あたりから、時間を見つけてカラマツの落葉をパラパラと掛けては増し土をしています。ちょっとのんびりしていましたが、今年は急いで越冬の準備をした方がよいのでしょうか。

<紹介>趣味のサイト「花の写真館」は、基本サイトの「四季の山野草」、そこから独立した「すみれの部屋」「イカリソウの部屋」、サイドストーリー「野の仲間たち」等で構成されています。特に「すみれの部屋」には多くの方に訪問いただきました。サイトの一部「徒然草=つぶやきの棚」をブログで再現しています。

2009年11月20日

普及した名前

 
ヴィオラ・ラブラドリカ(プルプレア)  この春に蒔いた種子からの実生株が、さっそく返り咲きです。いきなり、秋に小さめの花を咲かせたのはヴィオラ・ラブラドリカ(プルプレアまたはパープレア)ですが、ヴィオラ・ラヴィニアナと呼んだ方が正解かも知れません。
 園芸の世界は多少いいかげんなところがありますから、流通名を鵜呑みにしてはいけないことは分かっていたのですが、Viola labradorica 'Purpurea'は北米産であるV. labradoricaの種内変異ではないのだそうです。欧州産の V. riviniana の銅葉型がなぜか誤った名前で流通したという経緯のようですが、普及してしまった流通名を簡単には訂正できないでしょうね。

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2009年11月16日

展示会の花 (10)

 
ヒメナンセラ・アングスティフォリア  木本種であるヒメナンセラ属の最後はヒメナンセラ・アングスティフォリアです。全体の雰囲気はヒメナンセラ・クラッシフォリアにそっくりで、近縁種というだけでなく、分類に上でも明確な線引きができているとは言えないように感じます。
 このヒメナンセラ・アングスティフォリアの花も放射相称型で、とても小さくて黄色っぽい花が咲きます。よく見えていませんが、展示場でも分かりにくいので、写真右下にあるような拡大鏡が複数設置してありました。自生地で見ても分からない可能性が高そうです(笑)。この仲間は果実について berry と表現されていますが、液果とか漿果ですからパチンと飛ばないことになるようです。

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2009年11月13日

展示会の花 (9)

 
 この展示会では木本種がまとめて展示されていました。手前の2鉢は前回のヒメナンセラ・クラッシフォリア、その奥の緑色の葉はヒバントゥス・コミュニス。そして、その横にある目立たない白っぽい樹木はヒメナンセラ・オボバータです。
 このヒメナンセラ・オボバータの花も放射相称型で、とても小さくて灰白色の花が咲きます。今回、たまたま花が咲いていませんでした。すみれ全般について興味がありますので、見掛けが樹木でも、南米のロゼット・ヴィオラのようなサボテン風でも構わないのですが、すみれっぽい花の方が愛着が湧きやすいと実感しました。
ヒメナンセラ・オボバータ

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2009年11月10日

展示会の花 (8)

 
ヒメナンセラ・クラッシフォリア  スミレ(ヴィオラ)属ではないスミレ科の植物の多くは木本(樹木)であるという話は比較的良く知られています。このサイトではヒバントゥス・コミュニス、メリキトゥス・ラミフレルスに続いて、このヒメナンセラ・クラッシフォリアが3種目になります。木本種という意味ではヴィオラ・アーボレッセンスもありますが、これはスミレ属でした。
 ただ、この種ですが、これまでに登場した数種に比べて余りすみれらしくありません。そう、花の形が違うのです。一般にイメージする「すみれの花」は左右相称型と呼ばれて、上下左右があって鏡対称を構成する形状をしていますが、この花は放射相称型と呼ばれ、花の中心があって正面から見ると上下左右がない構造をしています。例として桜のような花と言えば分かりやすいでしょうか。

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2009年11月05日

展示会の花 (7)

 
ヴィオラ・オドラータ Mrs. R. バートン  世界のスミレ属の中で個別に人気投票を行ったとしたら、このヴィオラ・オドラータ(ニオイスミレ)がダントツで一位かも知れませんね。少し「和テイスト」も醸し出していて、所謂「舶来種」ながら、洋物くささや違和感が少なくて、日本でも多く栽培されています。栽培の歴史が長く、多くの園芸品種がある点が魅力の一つです。ただ、意識的に集めようとしたことがないためか、余り多くの種類を撮影できていません。せっかく詳しい洋書も求めたので、機会を得て積極的に観察してみたいと思っています。
 ところで、この園芸品種は選別したナーセリーの責任者が命名したそうですが、これが世間常識的にOKであるなら、自分もできないかと密かに企んでみたいところです。

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2009年11月03日

空中ブランコ咲き

 
 この種の場合、決して返り咲きではないのでしょうね。真夏や真冬以外なら花を咲かせているのはヴィオラ・バンクシイ(旧称:ヘデラケア)です。今も多くの花を付けていますが、垂れさがった匍匐茎の先から咲いた花が風に揺れているのを撮影してみました。
 早々に室内に取り込んだ兄弟分のベイビーブルーも窓辺で青い花を咲かせています。まだ性質を掴み切れていないので、ちょっと甘やかしてみました。写真のナポレオンハットさんは、昨年の冬を外で越して春に芽を出してくれました。ただ、この冬は厳しそうな予感がして、今からでも切り分けて、一部を室内に持ち込んだ方が良いかなぁと思っています。
ヴィオラ・バンクシイ

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