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2011年12月29日

展示会リヴュー (2)

 
 おお、確かにアワガタケスミレですね。昨年の春に自生地を訪ねてじっくり観察してきたものですから、見間違えることはありません。目的の山がまだ残雪だらけとの情報があって迷っていたのですが、付近の山地でも見つかるとの話をいただき、雪を踏むことなく観察できました。
 花はナガハシスミレと同様、距の長さや花びらの様子に幾つかの変化があるようだと思います。距がしっかり長い個体もありますが、この植栽株の距はタチツボスミレ程度という感じですね。自生地で観察した個体はほぼ中間で、花に赤みが強い姿でした。やはり、明確な特徴は丸くて平たい葉の方です。艶があって、これで醤油色をしていたら堅焼きせんべいです(笑)。春、地上部が展開してから雪に降られるなんて当たり前の話ですが、そんなことがあっても被害は少なくて済みそうですね。
アワガタケスミレ

<紹介>趣味のサイト「花の写真館」は、基本サイトの「四季の山野草」、そこから独立した「すみれの部屋」「イカリソウの部屋」、サイドストーリー「野の仲間たち」等で構成されています。特に「すみれの部屋」には多くの方に訪問いただきました。サイトの一部「徒然草=つぶやきの棚」をブログで再現しています。

2011年12月26日

展示会リヴュー (1)

 
 毎年恒例になりましたが、花がなくなる冬場に、各地で行われたすみれの展示会から印象に残ったスミレたちを選んでリヴューしています。これって、楽しくて、意外に勉強になるのです。
 最初に登場するのはアカバナスミレ。殊更にじっくり拝見させていただきました。う~ん、何気なく山で出逢ったら少し色が濃いめのエイザンスミレと認識することでしょうね。幾つかの資料では葉がヒゴスミレ風にほぼ五全裂していると言われ、四国で観察できた葉も分かれていました。ところが、この植栽株ですが、エイザンスミレ風に三裂してから更に分かれています。色合いという要素は主観的になりがちですので、この辺の形態的特徴が明確でないと困ってしまいますね(笑)。
アカバナスミレ

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2011年12月22日

Merry Christmas !

 
メリー・クリスマス!今年も華やいでいますか シロバナオオタチツボスミレ

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2011年12月18日

スッキリしました

 
 今年出逢ったという訳ではないのに、年間を通して印象に残った種の一つ、ミヤマキスミレです。この写真は3年前の撮影です。実は、これまで母種であるオオバキスミレとしてふんわりと扱っていました。葉の付き方からミヤマキスミレではないかという気持ちもあったのですが、今ひとつ確信が持てずにベールに包んでいたようなものです。
 今年、同じエリアの自生地を訪れた方々が同様に悩みながら、ミヤマキスミレと認識するしかないとのコメントがあり、「やっぱり、そーだよねぇ」と改めて納得してしまったという経緯です。やはり、数年前、ニョイスミレとミヤマツボスミレに境界線で悩みまくっていた訳ですが、どこかでバシっと線を引くことができる訳ではないのだと割り切る必要があるのでしょう。場合によっては、自生地で判断することも「あり」なのかも知れません。思い切って独立ページに分離して、とてもスッキリしました(笑)。
ミヤマキスミレ

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2011年12月15日

双子の果実 (3)

 
 さて、これは11月末に庭で発見したスミレの枝分かれです。別の角度から見た同一個体の画像を上下に合成しています。双子の果実(1)、(2)と同様に閉鎖花からの果実ですが、これは下の方で分岐していますね。基本的には、果実の付け根か、花茎の途中か、どこで分岐したかの違いなのでしょうか。
 これも枝分かれしやすい系統の遺伝子を持っている個体の子孫です。ヒマワリやチューリップなどは一本の花茎から一つの花が咲く(一茎一花)という印象がありますが、実際には、そうでもありません。枝分かれする系統が多く流通しています。曖昧ですが、スミレについても、こうした遺伝子が内在しているとする資料を読んだ記憶があります。よく考えてみると、一茎一花であるメリットは特にあるでしょうか。ちょっと考えつきません。
スミレ

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2011年12月12日

双子の果実 (2)

 
 とても古い写真を持ち出してきました。2代目デジカメ(リコー)で撮影したものです。不思議な果実ができたので、炸裂する前に室内撮影を試みたのですが、若干、後ピンながら、全体としてはまぁ良く写っていますね。単に記録として撮影していたのですが、まぁ、おもしろそうなので、改めてお披露目することにした訳です。
 花茎の頂点で二つに分かれており、前回の「幾夜の夢」と同一パターンのようです。フィールドでも、このようなパターンは時々見掛けます。つまり、とても珍しいという程ではなさそうです。この時はおもしろいなぁと思ったのでしょうね。背景をいろいろ工夫して何枚も撮影しています。この種子を蒔いても、必ず、このような子孫ができる訳ではありません。それでも、出現頻度は高くなるようです。
スミレ

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2011年12月09日

双子の果実 (1)

 
 稔性のある交雑種として紹介している「幾夜の夢」は、秋になってもどんどん閉鎖花を上げて多くの果実を稔らせ続けています。その中に奇妙な双子を発見しました。日照時間が減り気温が低くなったので、なかなか完熟しません。ある晴れた日に炸裂して、2倍の種子を作ったようです。普通なら3枚の真皮に沿って割れるので計算上は6枚になるのでしょう。でも、どこかがくっついて5枚になるのかと興味があったのですが、花茎付近で合融していたらしく、単純に6枚という結果でした。
 ところで、試みに10月になってから蒔いた種子が芽を出してしまいました。発芽する力が優れていることは分かったものの、出窓の内側に置いているとはいえ、この時期の新芽に越冬する力があるかどうか、これは疑問ですね。
幾夜の夢

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2011年12月06日

春の野を想う (2)

 
 記憶が正しければ、自然の中に咲いていて今年2番目に撮影できたのは、このタチツボスミレでした。少し独特な花を咲かせる群落で、花びらの中心部が白っぽく、その周辺が逆に濃い青紫で、更に周辺はまた淡くなります。形も丸っこい感じですね。この自生地には、このタイプの他に、やや大柄で全体に淡い色合いの花を咲かせるタイプ、それから面長な花びらで全体がこじんまりとしたタイプが同居しています。
 随分前のことですが、まだすみれの区別があやふやだった頃の連れと訪れた時には「えー、これで同じすみれ?全然ワカんない」と言わしめたタチツボスミレたちの一つです。やはり、今年もほんの2歩程度の距離でありながら 他人の顔つきで花を咲かせていました。
タチツボスミレ

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2011年12月03日

春の野を想う (1)

 
 今年も早12月になってしまいました。大震災で気持ちが落ち込んでしまった春。停電で通信網が寸断され、親に電話連絡もできず、親戚の安否もはっきりしていない時期がありました。それでも、気を取り直して、すみれ観察に出掛けたものです。
 この少しクセがあるアオイスミレを見に出掛けたのは、家の中の片づけがなんとか終わり、TVが同じ公共広告機構のCMばかりを流すので頭がさすがに疲れ始めた頃でした。野のすみれたちは、まるで何事もなかったように、むしろ例年より元気そうに迎えてくれたことが嬉しかったですねぇ。今年も、他の自生地とは少し違った顔つきながら、しっかりと咲いていました。まぁ、こういう型なのだと理解しています。因みに、この自生地周辺をそれなりに探し回ってたのですが、このユニークな顔つきの仲間を見つけることはできていません。
アオイスミレ

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