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2012年02月29日

展示会リヴュー (20)

 
 大急ぎで撮影した写真群の最後はアソキクバスミレです。あの状況では、うまく撮れた方・・・かも知れません。この展示会ですが、従前は南阿蘇国民休暇村で行われていました。阿蘇に初めて訪れたのは1999年の3月。何と、雪に降られてしまったのですが、雪の中から懸命に咲くアオイスミレを見つけた記憶が鮮明です。
 その休暇村で佐藤武之さんの「阿蘇の野の花」3巻に巡り逢ったのですが、その第2巻にアソキクバスミレが登場します。佐藤さんは、このすみれを「深窓の乙女」と表現しました。いつか、阿蘇の山裾の萱野で、その乙女に巡り逢いたいと願っていますが、未だに成就していません。そして、その佐藤さんにもいつか会えるのではないかと密かに期待していたのですが、その7年ほど後、残念な知らせを知ることになります。
アソキクバスミレ

<紹介>趣味のサイト「花の写真館」は、基本サイトの「四季の山野草」、そこから独立した「すみれの部屋」「イカリソウの部屋」、サイドストーリー「野の仲間たち」等で構成されています。特に「すみれの部屋」には多くの方に訪問いただきました。サイトの一部「徒然草=つぶやきの棚」をブログで再現しています。

2012年02月26日

展示会リヴュー (19)

 
 ミスズスミレ(谷中千鳥)だそうです。スミレと南西諸島産のアマミスミレやヤエヤマスミレとの組み合わせと説明されておりますが、それなら組み合わせの幅が広いですねぇ。この一連の組み合わせそのものに付けられた名前、もしくは、交配で生まれた系統グループに付けられた名前というような理解が、きっと正解なのだと思っています。
 説明札にミスズスミレ(谷中千鳥)と記載されていました。お目にかかるのは初めてなものですから、へぇ~!と思うしかありません。「谷中」ですが、これは東京都の地名でしょう。勘の良い方は既にピーンと来ていると思いますので、具体的な説明は避けます。スミレやノジスミレなど明るい平地を好む種は、都内でも路地などでよく見かけるのです。
ミスズスミレ(谷中千鳥)

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2012年02月23日

展示会リヴュー (18)

 
 以前、園芸店で良く見かけたのですが、どうした訳か、最近はあまり見かけません。よく増えるので、有難味が薄れて商品価値まで疑われているのでしょうか。意外にカワイイ外来種のヴィオラ・ソロリア(アリスウィター)です。性質が強健で繁殖力が強く、花は大きめで花期が長く、花数も多い。園芸対象となるスミレ科の植物としては、パンジーの仲間に次ぐ素質があるのではないでしょうか。
 鉢植えでもよく育ちますが、明るい庭に地植えにすると一面に繁茂することもあります。そんな光景を青森で何度か見掛けました。北国での冬越しも問題なさそうですね。この仲間は、日本の風土によく合うようで、うっかりすると逃げ出して、街中から山の中まで大繁殖してしまう強者でもあります。
ヴィオラ・ソロリア(アリスウィター)

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2012年02月20日

展示会リヴュー (17)

 
 やはり、大急ぎで撮影してしまった一枚ですが、ニョイスミレとニオイスミレ(ヴィオラ・オドラータ)を交配したハツネスミレだそうです。ぎりぎりで色や形が分かる程度ですが、一応、記録写真だと割りきって下さい(笑)。昨年、ハツネスミレを二度拝見しましたが、なぜか、うまく撮影できたことがありません。特に花の色合いが深く暗いので、綺麗に撮影するためには明るい光源が必要なのでしょう。
 さて、このような組み合わせでも、うまく交配できるものなのですねぇ。う~ん、ニョイスミレの花の白さはどこへ消えてしまったのでしょうか。こうした交配種は、実際に育ててみないと性質などは全く分かりません。ただ、おそらく稔性はないのでしょうから、子孫を残せず、いづれは衰えて失われる運命!商業的な徒花に見えるのは仕方がありませんね。
ハツネスミレ

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2012年02月17日

展示会リヴュー (16)

 
 綺麗な色合いをしています。若干、ピントが甘いのをお許し下さい。少し暗くなってきた頃合いに大急ぎで撮影していました。葉がヒトツバエゾスミレ風ですが、スズキスミレ(赤)だそうです。スミレとエイザンスミレの組み合わせをスズキスミレと呼ぶのですが、スミレの変異に大きな幅がありますので、多彩な表情をしたスズキスミレが生まれる可能性があるという訳ですね。
 一方の親がエイザンスミレであることまでは想像できますが、説明札がなかったら、スズキスミレという名前は出てきそうにありません。野山で、こんな個体に出逢ったら、最低でも一週間は悩みそうですね(笑)。
スズキスミレ

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2012年02月14日

展示会リヴュー (15)

 
 説明札を写し損ねたのですが、おそらくシラユキスミレでよさそうだと思います。何か、久しぶりに出逢った友達のような気分でした。比較的良く見かける変異だと聞きますが、花びらに紫色が発色せず、植物体全体としても葉緑素の緑色が綺麗に出るだけの白変種は、自然の中では残念ながら二度見かけただけです。一方、展示会では何度か観察させていただきました。
 唇弁に色のない条(筋)が見えています。改めて、この条というものをよく観察すると、単なる色のついた線というだけではなく、実際に花びらに擦ったような筋があるのですね。白変種でないとわからない事実です(笑)。数あるすみれの白変種の内で、この変異だけにシラユキスミレ(白雪菫)という名前が付きました。命名者は、小さい白い花が雪のように一面に咲く様子を見たのでしょうか。
シラユキスミレ

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2012年02月11日

展示会リヴュー (14)

 
 ここ熊本の展示会は最終日でした。展示されている花たちも少しお疲れ気味でしょうか。このコケティッシュな花を咲かせるヴィオラ・ペダータは好きなすみれの一つです。ニ色咲きですね。え?『ニ色咲き』という表現が、そのまんまって妙な感じがしますか?でも、学名も Viola pedata var. bicolor ですから、そのまんま「bi-color:2つの色」なのです。
 そうそう、園芸店の店頭では『鳥足(脚)スミレ』で陳列されているのを見掛けませんか。葉を見ると、鳥の足っぽいですけれど、そのまんまの名前ですかぁ、と笑っちゃいます。これは北米産のすみれで、なんと英語では Bird Foot Violet と呼ばれているとか。そしてラテン語の学名 V. pedata は、そのまんま「pedatus:鳥足状の~」という意味なのです(笑)。
ヴィオラ・ペダータ(ニ色咲き)

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2012年02月08日

展示会リヴュー (13)

 
 展示スペースの採光の関係で、外部の自然光を余り利用できない場所がありました。ディフューザを使ってストロボ撮影をしてみたのですが、このすみれの可愛さがなかなか出せなかったのが残念です。説明札には『ヤクシマスミレXリュウキュウスミレ』と記載されていましたが、ヤクシマスミレとリュウキュウシロスミレのハイブリッドではないかと想像しています。葉の様子を拝見する限り、リュウキュウコスミレではなさそうだという単純な根拠です。
 南西諸島のすみれという点では共通ですが、奄美大島でも自生環境が違うので自然交雑はかなり難しいような気がします。葉が南西諸島特有の短い菊葉風にならず、むしろすっきりした感じでした。この組み合わせですとミスズスミレっぽくなりそうなものすが、こんな姿に発現することも「有り」なんですね。花の色がきれいです。
名前のない交雑種

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2012年02月05日

展示会リヴュー (12)

 
 大きめの鉢で多くの株を密に育てているようですが、これだけ咲いたら嬉しくなってしまうでしょうね。棚に余裕があれば、このような栽培方法が望ましいのかも知れません。この展示会の場合、プロが栽培を担当していますから、飛び抜けて見応えのある展示品ばかりです。
 ふと、説明札を拝見すると『モモバナノジスミレ』と記載されていました。いわゆる「俗称」で、表現としては微妙かも知れません。ご存知の通り、園芸店やネット販売でこうした表現を多く見掛けます。まぁ、商品を説明する上では分かりやすくて良いと思いますが、ニホンスミレなどという摩訶不思議な言葉を流布している理由と同根と言えるでしょう。一長一短、功罪相半ばする・・・で良いのかなぁ(笑)。
ノジスミレ

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2012年02月02日

展示会リヴュー (11)

 
 少し変わった交雑種を拝見しました。記録が間違っていなければ、これはフイリゲンジスミレと(フイリ)シハイスミレのハイブリッドだそうです。花の様子を見る限り、おそらく間違っていないでしょう。
 フイリゲンジスミレは中国や朝鮮半島を中心に分布するすみれです。一方、シハイスミレは西日本に多く分布しているのはご存知の通りですが、朝鮮半島にも分布するとされています。すると、自然交雑の可能性があるのかも知れませんね。でも、想像ですが、どなたかが、この渋みのある花色や葉を想像して交配したものではないかと思っています。
 余談ですが、上の花に距が二つあるように見えますね。
名前のない交雑種

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