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2012年01月09日

公開講演会

 
 昨日、東京大学の弥生キャンパスまで公開講演会を拝聴するために出掛けました。テーマは「生物多様性観察・評価・予測研究の最前線」。おもしろかったのです。半数は若い方の発表でした。
 やはり、気になるのは遺伝子解析の話題です。10年余り前に行われた「ヒトゲノム計画」 は巨大国家プロジェクトでしたが、現在は一研究機関で2週間もあれば実現できるそうです。そんな技術で、採取またはハーバリウムに保管されている標本を次々にシーケンサーにかけて、膨大な量の解析結果を用いて分析を行う。これは贅沢の極みかと感じられましたが、若い研究者が事もなげに説明する訳ですよ。時代は着実に変わっていますね。その研究者が「目には見えない変化(生物進化)が(常に激しく)起きている」と語っていました。毛が生えたり、葉が厚くなったりすることだけが進化ではなく、代謝や休眠能力など、見た目ではわからない部分こそが重要なのかも知れません。
公開講演会

<紹介>趣味のサイト「花の写真館」は、基本サイトの「四季の山野草」、そこから独立した「すみれの部屋」「イカリソウの部屋」、サイドストーリー「野の仲間たち」等で構成されています。特に「すみれの部屋」には多くの方に訪問いただきました。サイトの一部「徒然草=つぶやきの棚」をブログで再現しています。

2011年10月31日

アフリカンバイオレット

 
 さて、今回もすみれという名前がある別の植物ですね。セントポーリア(Saintpaulia)という名前が最も浸透しているような気がします。広い視野ではアフリカンバイオレット(African violet) という呼び方もが浸透しているらしいのですが、イワタバコ科セントポーリア(アフリカスミレ)属に含まれる植物の総称ということになっています。
 一時、大きなブームがありました。あちこちで展示館が催され、時々出かけましたが、ニーズが高くて、お値段も高くなっていました。現在は少し落ち着いて、一般の園芸植物として流通しています。総称と表現されている通り、近縁の原種が多く知られます。その変種もあり、多彩な花を咲かせる派生の園芸品種数は万単位にのぼるそうです。熱さにも寒さにも弱くて、強い日差しも避けて育てるとか。難しいようなので育てていません。
セントポーリア(アフリカスミレ)

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2011年10月28日

菫岩桐草

 
 年々株が充実して、ついに小型プランターに植え替えたところ、こんもりと盛り上がってしまったスミレ岩桐草です。もう少し小さい株の時に大量に花を付けたので、今年はとんでもないことにあるのかなと期待していたのですが、まぁ、普通に見えますね。葉の数が多くて、その比較上、普通に見えるのかも知れません。
 今の出窓に居座って、もう8年程になるようです。葉が枯れたら除去して、大きくなったら植え替えるのは当然ですが、ほとんど手が掛かりません。葉や植物の性質は、同じイワタバコ科のセントポーリアに似ていると思います。因みに、セントポーリアはアフリカスミレ(Saintpaulia, African violet) と呼ばれていますね。
スミレ岩桐草

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2011年10月24日

夏すみれ

 
 鮮やかな色の花がいっぱい咲いています。「夏すみれ」と呼ばれるトレニア(コマノハグサ科トレニア属)という非耐寒性多年草ですね。熱帯アジアやアフリカ原産の植物の末裔ですから、日本では冬越しができないようで、一年草的な扱いになっています。これは先週撮影したもので、花期がとても長いことが分かります。
 この他に白い花を見たことがあるのですが、黄色系もあるそうですね。実は、同属との交雑種もあり、また、人為的に突然変異を誘発する方法や遺伝子組換えなどが容易な性質を持っているそうで、幾つかの手法を組み合わせて、短期間で驚くほど多くの変異を生み出すことができるとか。今後、より一層カラフルで多彩なトレニアが花壇を彩るようになるのでしょうね。
トレニア(夏すみれ)

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2011年09月22日

どちらから?

 
 サイト改造を実施してから、ほぼ1ヶ月になり、異変が起きていないかと心配していましたが、どうやら大丈夫らしいです。この過程で、普段ほったらかしのアクセス解析を改めてチェックして見ました。実は、アクセスカウンターがいきなり増えて、何が起きたのかと驚いたのが発端でした。おそらく、増えたのではなくて、正規にカウントできる環境になったという認識が正しいようです。

 上記の表は8月23日から本日午前中までの期間で「ブラウザ対応言語」という項目を集計したものです。

 アクセス解析プログラムが設置されたサイトに訪問者がどんなブラウザを使用してアクセスしているのかなどの情報が、アクセスフィードバックを利用してログされています。表に記載された言語名は、例外もありますが、その言語圏からのアクセスだと(原則として)考えて良いでしょう。最近、ついに日本語ブラウザでのアクセスが80%を切ってしまいました。検索エンジンで万国共通の学名(ラテン語)をキィワードにしてアクセスしている方が多いのだろうと考えられます。それにしても、バライエティに飛んでいますね。英語、中国語、フランス語、ドイツ語、韓国語、ロシア語、ブルガリア語、ポーランド語、その他少数派(6件)。最後のその他って項目が気になりませんか。以前に見た時には、デンマーク語、チェコ語、オランダ語、スペイン語、それからツバル語もありました。単純な記号もあったのですが、「*」や「nb」って、どういう意味でしょうね?
ブラウザ対応言語

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2011年04月20日

南九州の旅 (3)

 
 このすみれの情報があれば宮崎に出掛けよう!そう思っていたヒュウガスミレの伝手を得ることができたのは早春で、多少ドタバタと出掛けることにしました。実際に自生地で観察しようと決めていたのです。そのヒュウガスミレは分類上の位置づけが確定していません。浜栄助氏は、ある独特な方法で有茎種の特徴を見出して、ニョイスミレとコミヤマスミレの自然交雑種と判断されたそうです。
 さて、ヒュウガスミレとはどんな姿をしているのか、ドキドキしながらガイダンスを受けた自生地にたどり着きました。そこに咲いていたすみれの第一印象は緑色のコミヤマスミレです(あれ?)。葉が両面とも緑色で表面の毛が少ないという特徴があります。しかしながら、書籍で予習していた姿とは随所で異なる悩ましい代物でした。特に浜氏が語る「葉質が厚く堅く、がさがさしていて丈夫」ではないようです。ただ、自生環境は関東のコミヤマスミレとまるで違い、どう認識すべきか苦慮しています。
ヒュウガスミレ?

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2010年10月27日

賑わいの棚 (26)

 
ヒバントゥス・コミュニス  気温が下がっても、ヒバントゥス・コミュニスはそれなりに咲いています。真冬は室内に移動するのですが、一方で真夏もお休みするようですね。写真 は若い木で、こぼれた種子から増えました。最近は蒔かなくても勝手に増えて、冬に取り込む場所がなくなってしまいそうです。
 春に発芽した別の株たちはひざ丈を大きく越えて、風の強い日には倒れてしまいます。鉢で育てるには早めに成長点(茎頂)を切るべきでした。また、 室内越冬組は外に置く場所を確保できず、そのまま閉じこもりになってしまったのですが、貧弱な葉が展開するだけで花はポツポツ咲く程度でした。こちらも春先に剪定 すべきでしたね。それでも夏に剪定したところ、今は大きな葉が茂っています。ただ、花は少なめのままで、屋外の風や雨が必要なのだろうなとつくづく感じたものです 。

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2010年10月23日

賑わいの棚 (25)

 
スミレ岩桐草  わ、新手の外来種か!と慌てないで下さい(笑)。確かに中国からの外来種らしいですが、スミレ科の植物ではありません。山地の渓流などで見られるイワタバコの仲間で、「スミレ岩桐草」という名前で流通している園芸種です。毎年、パンジーがやっと登場するような時期に、とてもスミレっぽい花をたくさん咲かせて楽しませてくれるのです。
 特別な世話はしていなのですが、年々株が大きくなってコンモリとしています。実は和名に納得していません。岩桐草は西日本に自生する谿流の野草で、岩肌にしがみつくように生えて桐に似た花を咲かせる草です。その名前を引継いだスミレに似ている種ということですが、同じイワタバコ科でも属は違うのですから、相当無理があります(笑)。この時期の楽しみに育て続けようと思っています。

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2010年09月11日

すみれのラーメン

 
 こういう「落ち」ですが、予見していた方がいらっしゃるかも知れませんね(笑)。札幌のこだわり味噌ラーメンと言えば「すみれ」です。実は、本家を訪ね損ねてしまって、この記念写真は東京都内のものです。いやぁ、美味いのなんの。ラーメンは大好きですが、この適度なこってり感がたまりません。ただ、美味しいと思い続けてもらう為には常に味を変えている必要があるのだと言われます。競争が激しいので、客の舌を満足させ続けるのは至難の技なのだろうなぁと感心してしまいます。
 暑かった夏もそろそろ落ち着いてきました。いつ食べても美味しいのですが、特にラーメンが恋しくなってきますね。さて、筆休めが過ぎたようですので「すみれの部屋」もそろそろ平常営業に戻そうと思います。お後がよろしいようで!
すみれのラーメン

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すみれの里づくり

 
 もう何でもあり!になってきました(笑)。これは何でしょうね。実はすみれのデザインで彩られた公衆トイレなのです。数年前の写真ですが、ここは静岡県の春野町。編入合併により、行政区分としての「町」は消滅、現在は浜松市天竜区春野町ということになります。知るひとぞ知る「すみれの里」ですね。
 宝塚歌劇団の演出家で春野町名誉町民、『すみれの花咲く頃』の作詞者として知られる白井鐡造氏に因む「すみれの里づくり事業」の一環でしょう。県の鳥や市の木という指定がありますが、町の草花が「すみれ」ということになっていたのです。さて、現在はどのように扱われているのでしょうか。町の農業団体が元宝塚花組の春野寿美礼(はるのすみれ)さんに結婚祝いを贈ったとか。こんな「ご縁」はとても素敵だと思います。
すみれの里づくり

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2010年09月05日

すみれの家紋たち

 
 グッズというより、デザインそのものを持ってきました。衣服や調度品にアレンジされる図柄の代表格として古くから使われていた家紋です。意匠権を主張する方はいないだろうと安心して使っています。実は、この他にも『変化』があるのですね。白黒反転させた単純なものは別として、外側に丸を付けるために出っ張りを整理した『丸に抱き菫』があります。もう一捻りした『陰丸に一つ菫』や、ほぼ別のデザインに近い『三つ菫』も見つかりました。
 中央下に『毛利菫』という名前が見えます。毛利氏は『一文字三つ星』という定紋で知られますが、併せて戦勝を祈願する副紋「沢潟」に加え、皇室に縁の深い「十六葉菊」、「五七桐」、それから「丸に矢筈」、「鶴丸」、「八本矢車」、「杏葉」、「菫」など多くの替紋を使い分けていたそうです。菫紋はどのようなシチュエーションで使ったのでしょうか。
すみれの家紋たち

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2010年09月02日

パンジーのカップ

 
 熊本で撮影したシンプルで白い陶器よりも、ちょっとだけ高級なイメージがあるコーヒーカップ&ソーサーです。図柄やカップ自体のデザインが少し凝っているように見えるのですが、もちろん高級品という訳ではなく、見る人が見れば「同じような量産もの」なのかも知れません。ただ、お値段は一桁違うようでした。
 まぁ、世のお父さんの小遣いで購入可能な価格帯でしたが、どうして買わなかったのでしょうか。随分前のことですから正確には覚えていませんが、一つだけ買ってもなぁ・・・と思ってしまったような気がします。別のデザインとセットにしても良かったはずですが、どちらにしても実用には気を使いそうです。眺めて楽しむだけなら、写真でも良いかも知れません。
パンジーのカップ

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2010年08月30日

すみれの植物石画

 
 これは自然の石に描いたすみれの絵です。タイトルに石画(ストーンペインティング)と表現しましたが、石画とは、元来、自然石の形や凸凹を活かして動物などの姿を描き出すものです。従って、これは自然石をキャンバスにして描いたボタニカルアートと表現するべきですね。
 春には各地ですみれの展示会が開催されますが、幾つかの展示会で拝見することができました。すみれ愛好家の方々の手作り作品だと認識しています。実際に彩色しているところを見学できました。根本的に絵が上手でないと、こんな風には仕上がらないのでしょうが、ちょっと挑戦してみたくなりませんか。ペーパーウェイト、または単に置物としても重宝だと思います。光沢の具合を見ると、ラッカー仕上げをしているのでしょう。紙に描いたボタニカルアートでは、場合によっては劣化してしまいますが、これだと長持ちするかも知れませんね。
すみれの植物石画

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2010年08月27日

すみれの芳香浴剤

 
すみれの芳香浴剤  欧州発ですみれの香りを活かした商品を時折見かけます。これは "Bath Cube" と書いてありますから、四角い芳香浴剤、小さく "MADE IN ENGLAND" という文字が見えます。でも、デザインに用いられているすみれは、少なくても芳香の強いニオイスミレではないようですね。全体から、スミレ (Viola mandshurica) の特徴が垣間見えますが、主な分布は極東ですから、日本向けにデザインを変えたのでしょうか。ただ、スミレは無香とされています。頼りにしている Roy E. Coombs 著の"Violets"という書籍で細長い矛葉型で赤紫の花を探してみましたが、見当たらないようです。まぁ、商品ですから、イメージ優先でしょう。
 ここは鹿児島の南端です。珍しく雨に降られて、書籍を探したり、ショッピングをしていた時に見かけました。春だったためか、この VIOLET が売れていたようです。

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2010年08月24日

すみれの白い陶器

 
すみれの白い陶器  数年前、おみやげ店に安心価格系の皿やマグカップが並んでいました(笑)。プリント量産物で、良く見ると同じ絵を使い回していますね。これはこれで手軽に使い、気軽にプレゼントしたいニーズに合うことでしょう。なにしろ、手書き(手染め)にしてしまうと、カップ&ソーサー1セットで数万円になってしまうのです。
 ただ、すみれフリークからの善意のアドバイスとして受け取っていただきたいのですが、できれば、もっと分かりやすいデザイン(原画)を使用して欲しい感じはしました。花も葉もカタクリ風で、色合いまでカタクリ風かも知れません。おみやげ店で売るなら、もう一歩頑張ってリアルな原画を使用すれば引き立つことでしょう。少し余分な投資が必要でしょうが、ある程度の数量が捌ければ回収できるかも知れません。

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2010年08月21日

すみれの押し花栞

 
すみれの押し花栞  背景を白にしてしまったため、ちょっと分かり難いかもしれませんが、これは熊本で手に入れた押し花を和紙に漉き込んだ栞と、レジで栞を封入してくれた袋です。ここは和紙工房ですから、特に説明は見当たらなかったのですが手作りだと思います。すると、この押し花も近隣で摘んだものではないでしょうか。
 天然ものを使用した手作り品ですから、全て違う仕上がりになっている訳です。野草を中心にいろいろな花がありましたが、探したところ、すみれを使った栞が二つ見つかりました。どうやら、タチツボスミレのようですね。春の旅は山ばかり歩いているのですが、稀に純粋な観光地に足を踏み入れます。ただ、そこでもすみれグッズを見つけて悦に入っている訳ですから、我ながら困ったものですね。

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2010年08月18日

すみれの醤油さし

 
すみれの醤油さし  真夏はオフシーズンですので、少し筆休め(キーボード休め)にすみれグッズ余話を織り込むことにしましした。買い物をしていても、すみれ好きはすみれ柄に目が行ってしまいます。便箋や絵葉書ですと、ついつい買い込んでしまいますが、陶磁器系になると高価なものが多くてなかなか手が出ません。特に禁止されていなければ、ちょっと失礼して写真に収めて喜んでいます。
 これは鹿児島県の観光地で見つけたご当地物産。値段を消しましたが、お高くても仕方がありません。トリミングでかなり拡大していますので、ぼんやりした写真になってしまいましたが、ガラス器に絵付けされていたのはスミレかノジスミレでしょうか。花びらの角度が微妙な感じですが、それなりに良く描けていると思います。因みに、撮影地付近には、なかなか綺麗なノジスミレが咲いていました。

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2010年08月15日

賑わいの棚 (18)

 
ヴィオラ・バンクシイ 'ベイビィ・ブルー'  ツタスミレ等と呼ばれているヴィオラ・バンクシイにも幾つかの変化があって、展示会では淡青色の花が見られることがあります。変化と言っても、花びらの色だけでなく形状も少し違うようですので、品種レベルの変化ではなさそうですが、なかなか詳細情報は手に入りません。
 このすみれたちについては、園芸種と割り切って見る方が良さそうです。ヴィオラ・バンクシイには最も多く流通している白と濃紫ツートンカラーの他に、'Baby Blue'(空色)と 'Snow White'(白色)の花がありますが、呼称はそれぞれに複数存在して、混乱の種を増やしてくれています(笑)。写真の園芸品種には稔性があります。常識で考えれば、本来はどの種にも稔性があったはずですね。不稔の園芸種の方が多く流通していると理解したら良いのでしょうか。

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2010年08月12日

賑わいの棚 (17)

 
ヴィオラ・バンクシイ  日本に自生するすみれのほとんどがじっと動きを止めて、猛暑の終わりを待ち望んでいるように見えます。今年は、このヴィオラ・バンクシイでさえ、花数が多くありません。この写真は初夏の姿です。実は、高温に対しては強いのですが、直射日光にはちょっと弱いところがあり、遮光する方が良いとのことです。
 温暖地の日当たりの良い場所なら冬越しもできるのですが、冬に凍りつかないような場所は、真夏には直射でカラカラに乾くので、結果的に地植えには向かないと思います。多くの資料に「グランドカバーに良い」と記載されていますが、外来情報の直訳的で、現実的ではないかも知れません。風の通る軒下等でハンギングに仕立て、冬は室内に入れるのが日本の気候に合うのではないでしょうか。

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2010年08月08日

木の葉隠れの術

 
ツマグロヒョウモン  今回はすみれのお話ではなく、この季節ならではのツマグロヒョウモンという蝶のお話です。昆虫が苦手と言う方も成虫の姿なら大丈夫かなぁと思っていますが、右下の「ツマグロヒョウモン」という文字をクリックしますと詳細ページが開きます。見る見ないは、それぞれにご判断下さい。
 今年は異常とも言える猛暑!ところが、関東ではツマグロヒョウモンの出現が少しだけ遅いと感じていました。それも7月中旬までで、以後は湧き出すように黒と赤の幼虫が一気に姿を現しました。駆除を日課にしているといろいろ気付きます。葉の裏に隠れるのがとても上手です。木の葉隠の術ですね。ピンセットで挟み損なってポロっと落ちてしまうと、丸くなり用土の隙間に隠れて動かず、横からでは見えなくなります。まぁ、土遁の術でしょうか。こんな忍者のような技を駆使して、したたかに生き残る野生の強さを見せてくれます。

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2010年08月04日

賑わいの棚 (16)

 
ヒバントゥス・コミュニス  特徴のあるヒバントゥス・コミュニスの花をアップにしてみました。ご覧の通り、唇弁が極端に大きくて、上部に小さな上弁らしき姿が二つ見えます。実は、分解してみると、更に小さい花びらの痕跡があって、五弁花であることが分かるのです。一日花なので、午後になると花びらが左右から丸まって、ついには筒状に巻き上がってしまいます。萼片や木肌に白い微毛が密に生えていますね。
 もう少し花柄が長ければすみれの雰囲気が出ようというものですが、さて、こんな雰囲気の花木をどこかで見たような・・・。あ、植物園で見た「ハンカチの木(ミズキ科)」が少し似ています。まぁ、大きさがかなり違うので、アップで見て初めて気が付きました。
 カナ標記でヒバントゥス・コミュニスと表記していますが、読みの問題ですので、ヒバンサス・コムニスとかヒバンツス・コムニスというカナ表記もあるようです。これは仕方がありません。

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2009年11月16日

展示会の花 (10)

 
ヒメナンセラ・アングスティフォリア  木本種であるヒメナンセラ属の最後はヒメナンセラ・アングスティフォリアです。全体の雰囲気はヒメナンセラ・クラッシフォリアにそっくりで、近縁種というだけでなく、分類に上でも明確な線引きができているとは言えないように感じます。
 このヒメナンセラ・アングスティフォリアの花も放射相称型で、とても小さくて黄色っぽい花が咲きます。よく見えていませんが、展示場でも分かりにくいので、写真右下にあるような拡大鏡が複数設置してありました。自生地で見ても分からない可能性が高そうです(笑)。この仲間は果実について berry と表現されていますが、液果とか漿果ですからパチンと飛ばないことになるようです。

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2009年11月13日

展示会の花 (9)

 
 この展示会では木本種がまとめて展示されていました。手前の2鉢は前回のヒメナンセラ・クラッシフォリア、その奥の緑色の葉はヒバントゥス・コミュニス。そして、その横にある目立たない白っぽい樹木はヒメナンセラ・オボバータです。
 このヒメナンセラ・オボバータの花も放射相称型で、とても小さくて灰白色の花が咲きます。今回、たまたま花が咲いていませんでした。すみれ全般について興味がありますので、見掛けが樹木でも、南米のロゼット・ヴィオラのようなサボテン風でも構わないのですが、すみれっぽい花の方が愛着が湧きやすいと実感しました。
ヒメナンセラ・オボバータ

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2009年11月10日

展示会の花 (8)

 
ヒメナンセラ・クラッシフォリア  スミレ(ヴィオラ)属ではないスミレ科の植物の多くは木本(樹木)であるという話は比較的良く知られています。このサイトではヒバントゥス・コミュニス、メリキトゥス・ラミフレルスに続いて、このヒメナンセラ・クラッシフォリアが3種目になります。木本種という意味ではヴィオラ・アーボレッセンスもありますが、これはスミレ属でした。
 ただ、この種ですが、これまでに登場した数種に比べて余りすみれらしくありません。そう、花の形が違うのです。一般にイメージする「すみれの花」は左右相称型と呼ばれて、上下左右があって鏡対称を構成する形状をしていますが、この花は放射相称型と呼ばれ、花の中心があって正面から見ると上下左右がない構造をしています。例として桜のような花と言えば分かりやすいでしょうか。

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2009年11月03日

空中ブランコ咲き

 
 この種の場合、決して返り咲きではないのでしょうね。真夏や真冬以外なら花を咲かせているのはヴィオラ・バンクシイ(旧称:ヘデラケア)です。今も多くの花を付けていますが、垂れさがった匍匐茎の先から咲いた花が風に揺れているのを撮影してみました。
 早々に室内に取り込んだ兄弟分のベイビーブルーも窓辺で青い花を咲かせています。まだ性質を掴み切れていないので、ちょっと甘やかしてみました。写真のナポレオンハットさんは、昨年の冬を外で越して春に芽を出してくれました。ただ、この冬は厳しそうな予感がして、今からでも切り分けて、一部を室内に持ち込んだ方が良いかなぁと思っています。
ヴィオラ・バンクシイ

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2009年10月18日

深まる秋に

 
 秋も深まって、すみれの返り咲きの話題も聞こえるようになりました。一方、春から夏を超えて花を咲かせてきたヒバントゥス コミュニスは、大量の果実を生産して、そろそろ疲れが見えてきたような気がします。それでも、まだ白い花を咲かせていて、それほど大きい訳ではない樹木一本で、いったいどれだけの花を咲かせるのだろうかと感心してしまいました。
 暑い地方を故郷にするスミレ科の植物ですので、暖冬傾向にあるとは言え、関東で屋外越冬は無理です(実験済み)。今年はここ数年では秋の訪れが早めに感じられ、いつ頃、屋内に移動しようかと思案中ですが、時々、シジミチョウが訪花しているのを眺めていると、もう少し外の風に当てておきたいと思うのです。
ヒバントゥス コミュニス

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2009年07月12日

豊作の悩み

 
 ヒバントゥスコミュニスの種子が飛散してしまわないようにコツコツと集めた結果、現段階でこれだけの種子を収穫しました。いったい何個あるでしょうか?凝視して数えてみたところ、概ね600個!う~ん、実際に2枚の鉢皿とピンセットを使って数えてみました。ジャスト580個ということで、ほぼ合致していましたね。(=^_^=)
 朔果は晴れた風のある日に炸裂したいようです。乾燥が必要なのでしょう。今日の朝と昼に種子摘みをしたところ、またまた80個収穫できました。何本の樹があるのか、改めて数えてみたら、挿し木で増やした子供がまだ小さいのですが、計11本ありました。ところで、四季のある温帯域に多い草本のすみれたちは冷所保存していますが、故郷が熱帯から亜熱帯域であるすみれの場合、どうしたら良いのでしょうか。
ヒバントゥス コミュニス

<紹介>趣味のサイト「花の写真館」は、基本サイトの「四季の山野草」、そこから独立した「すみれの部屋」「イカリソウの部屋」、サイドストーリー「野の仲間たち」等で構成されています。特に「すみれの部屋」には多くの方に訪問いただきました。サイトの一部「徒然草=つぶやきの棚」をブログで再現しています。

2009年07月07日

大豊作

 
 雨の日が多い中で、コツコツとすみれの世話をする姿がナミダを誘います(嘘)。相変わらず、世話は下手なのですが、なぜかヒバントゥス コミュニスはすくすくと育って、大量の果実を付け、同時に白い花を咲かせています。
 朔果が炸裂して黒い種子が飛んでしまうのは、ある程度仕方ないことですが、コンクリートの上にこぼれてもかわいそうです。また、まだ屋外では越冬できないことを確認しましたので、見えないところで芽吹いても育つことができないのは明白です。表皮が透けて見えない構造ですので、やはりマメに観察して種子を摘み集めるしかなさそうですが、意外に大変・・・。一般に、下向きの果実が上を向いたら収穫できると言われますが、この種はどうでしょうか。やはり、短い花茎は下向きですが、炸裂する直前に横を向くことが分かりました。これで目星は付けられますが、挿し木等で増やしてしまったので責任が増えてしまいました。
ヒバントゥス コミュニス

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2009年06月23日

白花の不明種

 
 庭に咲くすみれの中には正体不明の鉢があって困っています。これは白に鮮やかな紫が滲む美しい花と、粗い鋸歯がある葉を持つ不明種で、数年前からキープしています。
 どこから潜り込んだのでしょうか。花は、どちらかと言えば大輪の部類かも知れません。花弁を裏面から見ると、濃い紫の地色に乳白色の覆輪が入っているように見えます。このパターンは見覚えがあるなぁ。人工交配種の「ミスズスミレ(夢千鳥)」に良く似ています。大きさは別として、葉の特徴も似ているような気がします。ただ、稔性があって花も葉もかなり大きめなのです。もし、夢千鳥に4倍体があれば、こんな感じではないでしょうか。4倍体は存在するのかも知れませんが、それを入手した覚えは・・・。
不明種(白に鮮やかな紫が滲む花、葉は粗い鋸歯を持つタイプ)

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2009年05月27日

初夏のすみれ (4)

 
 このサイトでは幾度か登場していますが、スミレ科ヒバントゥス属の低木性植物、木本のすみれです。日本に自生するすみれたちとは遠めの親せきですが、まだ同じ左右相称花なので似たイメージを持っていると言えましょう。なにしろ、スミレ科でも別の属には桜の花のような放射相称花を咲かせるものさえあるのです。
 花は一日花で、夕方には萎んでしまいますが、ご覧の通り、同時にたくさんの蕾があって次々に花を咲かせます。この木には既に朔果が見られるのですが、自生地の亜熱帯で、一年中、花も蕾も朔果も同時に見られる四季咲き性の植物という訳です。因みに、剪定した枝を挿し木して増やすことができることを確認しました。完全に「木」ですね。
ヒバントゥス コミュニス

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2009年03月31日

すみれ展見聞録 (83)

 
 昨年のすみれ展のお話を、こんな時期まで続けてしまいました。なにしろ、既に今年のすみれ展が各地で始まっています。今年もできるだけ出掛けたいと思いながら、単独ですみれ展だけを目的に遠出は困難ですよね。また、昨年同様、開催日があちこちで重なっているようで、今年も調整は難しそうです。
 昨年、名古屋(鶴舞公園)のすみれ展を拝見できたのは、福井方面に出かける旅と組み合わせることができたからです。自然が育んだ自生種を観察して、その帰路に栽培上手さんたちが丹精を込めた作品を拝見できる旅、これはすばらしい時間でした。ただ情報が得られなくて、想像を巡らせて勝手に楽しんでしまいました。素性をご存知のすみれがありませんか。掲示板などで教えていただけましたら幸甚です。
すみれの展示会(鶴舞2008)

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2009年02月01日

今年色の大きな家

 
今年色の大きな家  すみれのサイトですから、すみれの話ばかりで素直に問題ないのですが、たまには骨やすみもよろしいかなぁと思います。
 ここ何年か、その一年間のイメージとして元旦から背景などのパターンを変えていますが、今年はグリーン系に戻って、この家のような全体イメージにしてみました。この家、とてもGOODですよね。ゆったりと大きくて、庭に洒落た樹木があり、自然採光にも十分に配慮されているように見えます。そして庭ではゴールデンリトリーバがモコモコしているのです(笑)。

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2009年01月11日

公開シンポジウム

 
公開シンポジウム
 日本分類学会連合さんが主催する公開シンポジウムが国立科学博物館で行われました。写真は肖像権やプライバシーに配慮したつもりですが、なんとか雰囲気は分かるのではないかと思います。参加者は想像より多くて、予備席を作って対処していました。
 さて、シンポジウムの内容ですが、「分類学におけるDNA情報の活用」というシンプルなタイトルから容易に想像できるのではないでしょうか。分野が少しずつ違う最前線の研究者4名が各45分の報告を行ったのですが、「うわぁ、もっと聞きたい」といった感触のまま、時間はあっという間に過ぎてしまいました。
 なにしろ背景となる技術が実用段階に至って15年程度。今も日進月歩ですから、期待もある反面、誤解も多いことは容易に想像できます。趣旨説明に立たれた東京大学の伊藤氏は「以前は形態か分子かという不毛な議論がなされた」とした上で、「両者はともに重要、分子情報も何ら特別な存在ではなく、如何に活用していくかが問題」としています。

 眼を皿のようにして、耳をすまして慎重に聞いていたつもりです。会場全体と同じポイントで笑っていましたので、概ね適切に理解していたのではないかと思います(笑)。

 発表にはDNAバーコード等、共通の話題もあったのですが、どうにも「隠蔽種(cryptic species)」というキィワードが気になってしまいました。同種と思われていた樹木に着生するシダのrbcLという遺伝子を調べたところ、大きな塩基配列の多型が見い出され、その上、子孫を作らない生殖的隔離も確認されたという内容でした。常識的には新種として記載すべき別種ですよね。
 「すみれは徒に細かく分けられている」という意見には、とても納得できる側面があります。でも「分類群を集約する方向性に沿って、変種ABCの内、Bを採用しなかった」という類の話についてはどうでしょうか。方向性とは誰かの意思ですよね。本来、現実をありのままに分析した結果であれば増えても減っても仕方がない、自然科学って、そういうものだと思うのです。

 幾つも面白い話があったのですが、近々、エポックメーキングな報告があるとのこと。DNA情報活用の結果、これまで形態的に別種とされていた3種が実は同じDNAの持ち主だったというオチが付いたようです。蟻の例で説明すると分かり易いと思いますが、働きアリと女王アリ、翅のある雄アリは形態が異なろうが同種だというケースに似ています。
 大ウケしていたのは「自分が研究を続けている間に、携帯DNAバーコードリーダーが実用化されるだろう」と語った研究者です。瞬間最高視聴率ではありませんが、会場の反応が最高潮に達したのは言うまでもありません。

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2008年10月28日

木本性のすみれ

 
ヒバントゥス コミュニス  初夏から晩秋まで延々と一日花を咲かせ続ける木本性のすみれ Hybanthus communis が今日も花を咲かせていました。カタカナ表記でヒバントゥス コミュニスと表記していますが、どうしてもヒバンサス・コミニスとかコムニスとか、いろいろ表現にならざるを得ない訳ですね。
 広い意味ですみれには違いありません。ご近所さんに問われて「同じスミレ科ですが、別の属なのですよ」と説明してみても困った顔をされてしまいました。ピッタリな例えが見つかりませんが、桜はバラ科サクラ属、苺はバラ科イチゴ属、この両方を薔薇だとするのは無理というもの。一般にすみれと呼んでいるのはスミレ科スミレ属の仲間たちで、この白花の変わり者はスミレ科ヒバントゥス属を構成する数少ない仲間なのです。

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2008年10月14日

菫展見聞録 (44)

 
 今年、神奈川県で行われたすみれの展示会に関連する話題は44話分に及びました。実は番外編がありましたので、実質45話です。3ヶ月掛けてコツコツと見直しができたことになり、とても勉強になりました。なによりも、この展示会の内容はお見事ですよね。
 さすがに育成のプロです。鉢で育てたのか、展示直前で掘り起こして植え替えるのかは分かりませんが、それぞれの株がとても元気なのです。宿命とは言え、展示会のスケジュールに合わせて開花させる技術も素晴らしいですね。木本のすみれたちも含めて 多くの種類が相手ですから、それぞれに個性もあって苦労されたことでしょう。来年もタイミングが合えば出掛けたいと思います。
みごとな鉢の数々

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2007年09月09日

まめに花を咲かせます

 
ヒバントゥス コミュニス  シーズンオフもなんのその、平気で花を咲かせているのは、以前にもご紹介しましたヒバントゥス コミュニスの実生2世たちです。この時期、どんどん大きくなってしまいますので、鉢を少しずつ大きくしなければなりません。
 2世は6本が育っていますが、なぜか2本だけは丈が余り伸びません。逆に4本は競い合うように伸びて、ほぼ同じ時期に最初の花を咲かせました。それからはほぼ毎日、午前中に白い花を咲かせています。

 気温はまだ高めですが、柿の実が色付き始め、秋らしさが見えてきましたね。

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2007年08月21日

雌(母)は強し

ツマグロヒョウモン  暦の上では秋ですが、あからさまに暑い日々が続いています。そんな中、庭に水遣りをしていて、黒い翔が目立つツマグロヒョウモンの雌が飛来して、また産卵していることが分かりました。この蝶は多化性で、卵-幼虫-蛹-成虫というサイクルを年数回繰り返すのです。
 困りました。この夏、60匹以上の幼虫を駆除していますが、冬が来る前にもう一度駆除することになりそうです。雌を追い払おうかとも思いましたが、たまたま庭にいて見つけただけで、知らぬ間にせっせと産卵しているのかと想像したら、無駄かなと感じてしまいました。
 とても時間を掛けて、ひとつひとつ、少しずつ違う場所に産み付けるのですね。

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2007年08月10日

共通点

 以前に入手した書籍を読み返していて、「やはり、そうかな」と再認識したことがあります。それは、スミレとイカリソウには共通点が多いということです。どう思いますか。
 先ず、開花時期が近いのでスミレを探しに行ってイカリソウの花を見掛けることがあります。ともに虫媒花ですが、その花には距と呼ばれる袋状の蜜ツボがあります。この長い袋の先まで口吻が届くような昆虫は限られていて、どうやら、ポリネーターも似ているようですね。そして、花後に熟した種子にはエライオソームという蟻が好む脂肪酸が付くため、蟻が運んで散布してくれるという点まで似ているという訳です。
イカリソウ

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2007年08月08日

天敵、北上

ツマグロヒョウモン  やっと暑中見舞いが似合う季節になり、通常であれば、庭のすみれたちの世話は水遣りが最大の関心事です。病害虫が活動を休止する時期だからですね。実際、食害性害虫の代表格であるヨトウムシは4~6月と9~10月の2回発生とされています。
 ところが、新たな驚異が千葉県にもやってきました。ツマグロヒョウモンという蝶(タテハチョウ科)の北上です。東京都内では以前から話題になっていましたが、近所では余り目立ちませんでした。しかし、今年はとても狭い庭なのに二日間で30匹以上の幼虫を駆除しています。温暖化の影響は顕著になってきましたね。
 黒と赤の幼虫でも良かったのですが、以前に撮影した成虫の写真にしました。

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2007年08月05日

少し遅めの定植

発芽いろいろ  発芽率を高くする方法がいろいろ工夫されていますが、基本的に取り播きが効果的だそうです。それでは試してみようかと、今年はタネを確保したら、片っ端から取り播きを実施してみました。結果はご覧の通りです。
 ただ、この段階でも全く発芽しない種のすみれもあるのです。全く同じように扱ったつもりですので、どうしても一度眠りたいとか、暑い時には芽を出したくないとか、どうしても独自性を出したいとか(笑)、種それぞれのクセというか、好き嫌いがあるのかも知れません。
 梅雨が開けて少し遅めの定植を終えましたが、残されたのは大量に増えてしまった苗をどうしようかという問題です。

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2007年04月23日

小道具好き

アカネスミレとオトメスミレ  意を決して出掛けた茨城では雨は降らずに済んだのですが、早い時間帯からどんよりと曇って肝を冷やしました。同時に写真撮影にも微妙な影響が出る訳です。
 きっちり三脚を固定すれば被写界深度を確保することはできるのですが、コントラストまでは出し切れません。手前にアカネスミレ、奥にオトメスミレ、カエデの幼木が笠のように掛かっている構図を頭に描いて、じっくりシャッターを押したのですが、出来映えはこんなところです。こういう時には手作りの小道具で対応するのですが、何か良い工夫はないでしょうか。

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2006年10月10日

すみれ、そのもの

 真夏に紹介しておりましたヒバントゥス コミュニスのその後です。実は、あれから、どんどん大きくなってしまって、最近も、また鉢を替えることになりました。毎日、数個から8個程度の花を咲かせ続けています。
 「タネはできるのかなぁ」というのが一つの疑問だったのですが、できていました。お陰様で、万一、この株が冬を越すことができなかったとしても、来春、またタネから育てることができそうです。でも、不思議ですね。外見的には全く「すみれ」らしくないのですが、三裂する莢と黒光りするタネは「すみれ」そのものなのです。
ヒバントゥス コミュニス
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2006年09月07日

これも試行錯誤?

ムシトリスミレ  今年の春、こんなことも試してみました。これは南米産ムシトリスミレの仲間ですが、こぼれタネから増えた株を根腐れ防止措置をした球形のガラス器に植え込んでみたのです。
 かわいらしく咲いてくれましたが、撮影のタイミングを逃してしまって・・・(/_×)。テーブルの上に置いたり、多彩なアレンジができると思いましたが、夏場の水遣りが難しいようです。防カビ対策も必要だということが分かりました。今も健在ですが大きくなっていません。やまり普通に育てた方が良さそうですね。

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2006年08月20日

珍しい方かも?

ヴィオラ ヘデラケア  真夏日が続いているので、さすがに花の数は減ってしまいましたが、まだ咲いているヘデラケアです。これは、この冬に改めてポットで購入した株が成長したもので、どこにでもある普通のパンダスミレのはずです。でも、どこか違っているような・・・。
 良く見ますと、朔果ができているようで、膨らんでいますね。今年の6月、このページで紹介したものと同じ株で、その時の繰り返しになりますが、通常流通している株は不稔性で栄養体生殖で増やします。ところが、所謂、タネができそうなのです。まだ、確認していませんが、朔果が固い(あらら)。ホームセンターで買ったのですがねぇ。
 もし、稔性があると確認できましたら、なんとか増やすことができないか、下手なりにがんばってみようかと思っていますが、どうなることやら。
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2006年08月09日

琥珀色の花

ヴィオラ アルベンシス  台風が束になって発生している真夏ですが、どんどん花を咲かせているのはヴィオラ アルベンシス ( Viola arvensis )です。タネから育てているのですが、この種に関する知識がなかったので勝手が分かないまま、今年は咲かないのだろうと思っていました。
 パンジーに似た姿から Melanium グループに見えますよね。バリバリの早春に咲くか、逆に真冬に咲き出してしまうかも知れないと想像していたのです。調べてみましたら、"Flowering time : April to September"とありました。ハンガリー近隣からやってきた、とても小さい花を咲かせるすみれです。
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2006年08月06日

続々開花

 やっと開花して喜んでいたヒバントゥス コミュニスですが、2番花、3番と次々に開花しています。亜熱帯の植物です。どうやら、日本の真夏が開花適温らしいですね。
 3回連続の登場ですが、見るたびに新しい発見があります。今回の発見は花弁の開き方と閉じ方!開く時は、「こより(紙縒)」のように先に向かって細く丸め込んだ状態で蕾が形成されていて、ほぐれるように開いていくのですが、閉じる時は、写真のように左右から丸まっていくようです。開く過程と閉じる過程が異なるのは不思議ですね。
 草丈は少しずつ伸びているのですが、蕾の方はどんどん増えているので、毎日ながめるのが楽しみになっています。
ヒバントゥス コミュニス
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2006年07月28日

祝!開花

 期待の芽、ヒバントゥス コミュニス(Hybanthus communis)が白い花を咲かせました。うわぁ、とても嬉しいです o(>▽<)o
 朝、忙しく出掛けようという時に咲いているのに気付きました。いきなり閉鎖花(あらら~)というパターンでなくて良かったです。ただ、実際には、閉鎖花ができる種なのかという情報自体を持っていないのに気付かされちゃっています。
 レンズを選ぶ余裕もなく、ぱぱっと撮影して出掛けたのですが、今日から、日中がお出かけになってしまうので、ゆっくり見る暇がありません。夕方に戻った時には、もう萎んでいました。一日花なのでしょうか?やはり、見慣れているすみれたちとは違うようです。
ヒバントゥス コミュニス
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2006年07月22日

期待の芽

 木本になるすみれの一種、ヒバントゥス コミュニス(Hybanthus communis)をタネから育てています。日本の気候でも、冬をうまく越せれば何とか育てることができます。うまく育つか否か、栽培は得意ではないのでドキドキものですが、自生していない種ですので育てて観察するしかないという訳です。
 播種が遅くなってしまったのですが、一生懸命に世話をしていましたら、まぁまぁの大きさに育ちました。ふと見ると、芽のようなものができています。花芽だと良いですねぇ。閉鎖花ってことは?初めてなのでワクワクしていますo(^^o)(o^^)o
 花芽であれば、まもなく白い花が咲くことでしょう。花の基本構造は草本のすみれと同じですが、イメージは少し違います。今のところ、芽の様子は、まるでアサガオのようですね!
ヒバントゥス コミュニス
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2006年07月18日

残雪に咲く (9)

 北の亜高山編の最後、「トリ」はムシトリスミレにしました(すいません!単なるシャレです)。一応、お断りすべきだと思いますが、この植物はすみれの雰囲気を持っていますが、タヌキモ科という食中植物の仲間です。日本では、このムシトリスミレとコウシンソウの2種がムシトリスミレ属(ピンギクラ属)に属している近縁種とのことです。
 花はとても良く似ていますね。でも、花弁の内側に白い大きめの毛が密集しています。それから、葉は全く違いますね。この葉や茎から分泌される粘液で昆虫を捕らえるのですが、実際に蚊が捕まっていたような形跡がありました。でも、他の植物が根から養分を得ている場所なのですから、同じようにすれば良いのではないかと不思議に思ってしまいますね。
ムシトリスミレ
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2006年06月27日

すばらしい工夫

すばらしい工夫  すみれ展で見つけたナイスな工夫(死語っぽい (^.^; )です。開催期間と花期が一致しないというケースは多いのではないでしょうか。無理に咲かせるか、展示を諦めるかという選択肢しかないという考え方を打破する工夫ですね。
 花期の問題だけでなく、通常の展示会場の環境では咲かせることができないすみれは、写真で紹介しても良いでしょう。それから、なかなか目にすることもできない、例えば、アンデスのロゼット・ヴィオラ等を是非紹介して欲しいなぁと思います。
 すみれの楽しみ方は千差万別です。写真を撮影することを楽しむ方も多いのですから、写真自体を作品として展示しても良いでしょうね。

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2006年06月25日

石(ロック)ペインティング

 すみれの楽しみ方は千差万別です。育てることは、その一つに過ぎませんよね。写真を撮ること、絵を描くこと、造花を作ること・・・、いろいろなことが実践されているものだと、各地のすみれ展を回ってみて再認識しました。
 2ケ所のすみれ展で見ることができ、幾つかのインターネット・サイトでも紹介されていたのが、このロック・ペインティングです。
 「意外と簡単ですよ。石に描いてみると、雰囲気が出るんですよね」
 「良く観察して描くので、すみれの特徴を覚えますよ」
 河原で拾った石に下書きをして、めんそう筆で着色していくのですが、確かに楽しそうでした。お手軽で、ちょっと玄関等に置いておくのに丁度良さそうなアートですね。
ロック・ペインティング

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2006年06月23日

盆草風アレンジ (3)

 これは所謂「石付」で、幾つかの植物が「寄せ植え」になっているということでしょうか。すみれの株は分かりますが、ヤブレガサがまだ傘を開いていないところが絶妙ですね。
 石は抗火石(新島産の石英粗面岩系軽石)ではないかと思います。水遣りを含めて栽培はたいへんだろうと想像します。木本と違って、草本の場合は刻一刻と様子が変わっていく訳ですから、一瞬一瞬を愛でるという感覚なのでしょうか。狭くて硬直的な「あるべき論」を耳にすることもありますが、楽しみ方は千差万別ですね。
盆草風アレンジ

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盆草風アレンジ (3)

 これは所謂「石付」で、幾つかの植物が「寄せ植え」になっているということでしょうか。すみれの株は分かりますが、ヤブレガサがまだ傘を開いていないところが絶妙ですね。
 石は抗火石(新島産の石英粗面岩系軽石)ではないかと思います。水遣りを含めて栽培はたいへんだろうと想像します。木本と違って、草本の場合は刻一刻と様子が変わっていく訳ですから、一瞬一瞬を愛でるという感覚なのでしょうか。狭くて硬直的な「あるべき論」を耳にすることもありますが、楽しみ方は千差万別ですね。
盆草風アレンジ

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2006年06月20日

盆草風アレンジ (2)

 引き続き、盆草風アレンジの紹介です。ここでは、写真の例を含めて、展示方法の工夫がすばらしいと感じました。追って紹介できるものもありますが、所謂「石付」や「寄せ植え」、アクリル加工もありました。それから、札のような細かいところまで工夫がいっぱいでしたね。
 ピンク系のすみれをミニ盆栽風に配置していた、組写真(複数の写真セットで構成する作品)のような展示です。予備の鉢を用意しておけば、展示会の日数が長くても対応できる訳ですから、よく考えられていますね。春野町は木材の里でもあり、地域特性もうまく表現しているということでしょう。
盆草風アレンジ
春野町は2005年7月に天竜市などとの合併(再編というのが近いかも)により浜松市春野町となりました。火防の神である秋葉神社(あきはじんじゃ)で有名なところです。

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2006年06月18日

盆草風アレンジ (1)

 自生地からのすみれ情報を(ちょっと)お休みして、記憶が薄くならない内に「これはいいなぁ!」と感じました盆草風アレンジ等を幾つか紹介させて下さい。
 今年、ずっと興味津々で訪問してみたかった各地のすみれ展を歴訪しました。7拠点を回ることができたのですからラッキーだったと思います。各地とも多彩な工夫があって、すばらしい展示でした。中でも、盆栽とすみれのコラボレーション(^v^)ともいうべき展示が見られ、時間を忘れて見入ってしまいました。
盆草風アレンジ

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2006年06月11日

木本の白い花

ヒバントゥス コミュニス  ご存じの方も多いと思いますが、日本でviolacea(スミレ科)と言えば草本(要するに草)ですが、熱帯域では木本、つまり、木になってしまうすみれが生育しています。分類の話ですが、世界のスミレ科の「属」の内、約半分は木本なのだそうです。
 日本の環境でも比較的育ちやすいので普及しているヒバントゥス コミュニスの木を見せていただきました。これまでに見たものの中では大きめで、1m前後だったと記憶しています。花は白くて、唇弁だけが目立つ変わった姿をしていますが、確かにすみれを彷彿とさせるパーツが見受けられますね。
 今年は庭でも育てていますが、1株しか芽が出ませんでした。まだ小さいので、うまく育って欲しいと思っています。

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2006年03月25日

野焼きの季節

 関東に桜前線がやってきました。そして、時期を合わせるように「野焼き」が行われました。人間が自然に関与する壮大な年中行事です。冬から準備を始めて、天候の関係で6日間延期され、今日、やっと実施できたという訳です。
 阿蘇の野焼きも有名ですが、この作業によってキスミレ等の植物が生育できる環境が維持されています。野焼きに限らず、人間が自然に関与して、やっと、美しい自然が維持されているというケースはとても多いんですね。逆に、営林の例では、適切な維持活動ができなくて荒れる山が多い現状とのことです。
 現在、こうした大規模な活動は、主にボランティアによる多大な労力でやっと継続できていると聞きます。関係者の皆さま、お疲れ様でした。
野焼きの季節

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