愛知のすみれ各地のすみれ

 容易に入手できると考えていた愛知県の資料がなかなか見つかりませんでした。ようやく、この「愛知県の植物相」を見つけましたが、内容を確認するまでドキドキしていました(笑)。記載された自生種を見てみると、お隣の静岡県に良く似ています。
 ヒメミヤマスミレの記載があって、トウカイスミレの記載がありません。トウカイスミレと読み替えるべきなのか、両方併記すべきなのか、別の資料を入手するまで保留にしておこうと思います。この文献にはナンザンスミレ( Viola chaerophylloide ) も登場します。京都府の例に似ていますが、これは記載を控えます。ナンザンスミレを見るためだけに対馬までボンバルディアで飛んだ者としては、あちこちに自生していると簡単には思えないのです。(^▽^)

(注:ボンバルディアとは、事故を起こした双発の旅客機ボンバルディアDHC-8型Q400。全く同型機が就航していました。)
(2009/10/12)

# 品種または変種 自生確認 参考資料 補足
1) アカネスミレ     (A)    
2)   オカスミレ   (A)    
3) アケボノスミレ     (A)    
4) エイザンスミレ     (A)    
5) コスミレ   (A)    
6) コミヤマスミレ     (A)    
7) サクラスミレ     (A)   絶滅危惧(NT)
8)   チシオスミレ   (A)    
9) シコクスミレ     (A)    
10) シハイスミレ   (A)    
11)   マキノスミレ (A)    
12) シロスミレ     (A)   (シロバナスミレと記載) 絶滅危惧(EN)
13) スミレ   (A)    
14)   アツバスミレ   (A)    
15) スミレサイシン         「レッドデータブックあいち」絶滅危惧IB類
16) ナガバノスミレサイシン     (A)    
17) ナンザンスミレ ヒゴスミレ   (A)    
18) ノジスミレ     (A)    
19) ヒカゲスミレ     (A)    
20) ヒメスミレ   (A)    
21) ヒメミヤマスミレ     (A)    
22) フジスミレ ヒナスミレ   (A)    
23) フモトスミレ   (A)    
24)   フイリフモトスミレ      
25) マルバスミレ     (A)   ケマルバスミレ
26) ミヤマスミレ     (A)   トウカイスミレの誤認か、とのアドバイスあり
# 品種または変種 自生確認 参考資料 補足
27) アオイスミレ     (A)    
28) オオタチツボスミレ         絶滅危惧(EN)
29) キスミレ     (A)   絶滅危惧(CR)
30) タチツボスミレ   (A)   ケタチツボスミレ
31)   コタチツボスミレ       絶滅危惧(VU)
32)   ツヤスミレ     ツヤタチツボスミレ
33) ナガバノタチツボスミレ     (A)   ケナガバタチツボスミレ
34) ニオイタチツボスミレ   (A)   ケナシニオイタチツボスミレ
35) ニョイスミレ   (A)   (ツボスミレと記載)
36)   アギスミレ (A)    
37)   ヒメアギスミレ   (A)    

記号 参考資料 著者、編者 発行/出版 発行
(A) 愛知県の植物相 南川 幸、愛知県植物研究会 愛知県農地林務部自然保全課 1995年3月

気温グラフ 降水量グラフ
【参考:気象統計情報】 静岡市の例 (総務省統計局資料を利用)

各地のすみれ 掲載種について
 「各地のすみれ」に掲載しております自生種などの情報は、ご覧いただければ一目瞭然ですが、収集した植物誌など、参考資料の記載内容を紹介しているものです。こうした参考資料は、一般に、県や市などの地方自治体や教育機関、地方の博物館や植物学会、研究団体(個人を含む)などが情報収集の上、編集したケースが多いと認識されます。
 それらの参考資料が編集された時期、目的や経緯、情報収集や編集をされた方々の属性はいろいろですので、一貫性は期待できません。また、ご承知の通り、植物分類学の世界でも学術的知見が変わり続けていますので、編纂時期によって種の名称や表現が変わっているのは、むしろ、当然と言えます。
 編集者の属性も千差万別であり、正直なところ「ちょっと怪しい」情報も、まぁまぁ存在しています。スミレ科に関する限り、このサイトに訪問されている方々の方が、よりディープな知識をお持ちである場合も多いことでしょう。
 「ちょっと怪しい」を超えて、「明らかに外来種である」とか、「これは歴史的に変更された事実がある」、もしくは「単純ミス」などというケースに対しては、それなりの注釈を付けています。
 こうした状況を踏まえて、ご意見や情報をいただくこともありますが、全く踏まえていただけず(笑)、『間違いが多いから直せ』といったアドバイスをいただくこともありました。しかしながら、これらの情報は、日本に植物分類学が定着を始めた頃から現在に至る、歴史的側面を含む「記載事実」ですから、皆様からの投稿で作り変えるといった性質もしくは対象ではありませんね。それは、明らかに編者各位にも歴史に対しても失礼な態度ではないでしょうか。
 現在、私たちが持っている知識は、こうした試行錯誤も含む歴史の積み重ねの上に成り立っているものです。その知識でさえ、来年には変わってしまうかも知れません。悪しからず、ご了承いただくべき性質だと考えて、簡単な補足を施させていただくものです。ぜひ、ご理解下さい。
(2009/10/12) Latest Update 2015/09/23 [80KB] TOP

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