フイリハグロスミレ [俗称] [ヒカゲスミレの一型] (斑入葉黒菫) [別名:フイリタカオスミレ、フイリヒカゲスミレ]
フイリハグロスミレ
フイリハグロスミレ フイリハグロスミレ
東京都 2014年4月4日

フイリハグロスミレ
フイリハグロスミレ フイリハグロスミレ
東京都 2014年3月31日 植栽
分類 ミヤマスミレ類
学名 基本種 ヒカゲスミレ Viola yezoensis Maxim. Published in: Bull. Acad. Imp. Sci. Saint-Petersbourg 23: 325 (1877)
変種 アソヒカゲスミレ Viola yezoensis var. asoana E.Hama Published in: Wild Violets Jap. Col.: 194, t. 77; 3-13 (1975)
品種
タカオスミレ Viola yezoensis f. discolor (Nakai) Hiyama ex F.Maek. Published in: H.Hara, ESJ 3: 223 (1954)
フイリハグロスミレ Viola yezoensis f. discolor (Nakai) Hiyama ex F.Maek. [俗称]
異名
Viola biacuta W.Becker Published in: Beih. Bot. Centralbl. 34(2): 414. (1917)
Viola flaccida Makino Published in: Bot. Mag. Tokyo, 1899 (242)
Viola hebeiensis J.W.Wang & T.G.Ma Published in: Bull. Bot. Res., Harbin 8(2): 130. (1988)
Viola pycnophylla Franch. & Sav. Published in: Enum. Pl. Jap. 2: 285. (1877)
Viola yatabei Makino Published in: Bot. Mag. (Tokyo) 16(183): 122-124. (1902)
由来 yezoensis : 蝦夷の、discolor : 変色する、色を変える
外語一般名 春葉が黒褐色から茶褐色で白斑が入る。花後に葉は緑色に変化する傾向がある。
上記以外については母種を参照。
茎の形態
生育環境
分布 国内
海外
補足
花の特徴 形状
花期
花柱
芳香
補足
葉の特徴 形状
補足
種の特徴 形状
補足
根の特徴
絶滅危惧情報
基準標本
染色体数
参考情報
その他

 基本的にはタカオスミレに白斑が入った一型に過ぎないと見るべきです。ただ、なかなか魅力的な姿をしているので、敢えて取り上げています。名称はフイリタカオスミレでも、フイリヒカゲスミレでも良かったのですが、語感でフイリハグロスミレを選びました(特に強い意味はありません)。

フイリハグロスミレ フイリハグロスミレ
フイリハグロスミレ フイリハグロスミレ フイリハグロスミレ
初めはマルバスミレ風 → 葉が開いて、褐色に変わり始めます → 先端が尖り、ほぼ完成!
東京都 2014年4月4日
 妙な縁で自生地情報を得ることができました。開花時期を狙って何度か通っているのですが、微妙な気温差に翻弄されて、今回も少し早めに訪ねてしまいました。この自生地では、ほんの10m離れると葉の表面がほぼ緑色になって、極くありふれたヒカゲスミレの姿になってしまいます。白斑も強かったり弱かったり。葉が焦茶褐色で白斑が強い型は、とても限られた範囲にしか自生していないのです。
 ところで、一枚、表面が緑色で葉の先が丸く、全体に小さい葉が混じっています。ちょっと信じ難いのですが、これもヒカゲスミレのようで、連続した変化の極端な姿だと見られます。更に、葉や葉柄に見られる白い微毛の状況まで観察すると、表裏ともに一面にびっしりと微毛が生えているものと、探さないと見つけられないものが混在していることが分かりました。これは、ちょっと困った自生地に足を踏み入れてしまったのかも知れません。
2014/04/05


フイリハグロスミレ
千葉県 2014年5月20日 植栽
 果実期の姿です。この個体は栽培品なので自然環境と同じなのか判然とはしませんが、初夏の段階で、既に葉の色がほぼ緑色に戻っています。
2014/06/12


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 (2014/04/05) Latest Update 2022/03/28 [480KB]

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