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 受精をしなくても子房が発達して果実が形成される現象を「単為結果」と呼ぶそうです。「単為発生」の親戚のような言葉でしょうか。種なしブドウは、植物ホルモンの一種であるジベレリン(gibberellin)で処理して単為結果させた結果(Boo!)だったのですね!
 実は、ジベレリンは薮田さんという日本人が1937年に単離して命名した植物ホルモンで、オーキシン(auxin)やサイトカイニン(cytokinin)と同様に植物の生長を促進する生理作用があります。特にジベレリンは「発芽促進」、「休眠打破」、「花芽誘導」等の生理作用があって、すみれの発芽促進にも使用できます。
 2000年にテストした成果は抜群でした。24種のタネを処理して蒔いたところ、23種が1ケ月以内に発芽しました。常に、これだけの発芽率があると保証される訳ではありません。休眠が深い種、発芽率の低い種等、いろいろあります。この時は、それなりに条件も良かったのかも知れませんね。いずれにしても、貴重なタネを蒔くのであれば、何とか発芽率を高くしたいところです。
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